震災の影響で大幅悪化
◇大津
大津市商工会議所は四月―六月期の景況について、会員企業百社を対象に調査を実施し、八十六社から有効回答を得た。
調査の結果を示す指数としてDI指数を採用した。DI指数とは、実数値などの上昇率を示すものでなく、強気、弱気などの経営者マインドの相対的な広がりを意味する。例えば、「増加」「好転」したとする企業割合から、「減少」「悪化」したとする企業割合を差し引いた数値である。「業況」「採算」「従業員」のDI指数は、前年同期との比較である。
「資金繰り」「資金借り入れの難易度」のDI指数は、三カ月前との比較である。「取引の問い合わせ」、「資金借り入れの難易度」のDI指数は、過去比較でなく水準を質問したものである。
今回の調査によると、前四半期も悪化していたが、今四半期はさらに悪化した。これは、大震災の影響により資材の調達難から生産活動が停滞していることや、自粛ムードで消費が冷え込んでいることが原因とみられる。業種別では、卸売業、小売業は前四半期に比べてやた改善したが、製造業、サービス業は大幅に悪化した。
先行き見通しは、大震災から六か月経過するので消費者心理の改善から、サービス業をはじめ業況はやや改善すると見込んでいるが、電力不足による節電要請が生産回復に影を落としており、先行き不透明感がなお強い。
各DI指数を見てみると、「前年同期比でみた業況判断DI」(「好転」―「悪化」)は、前四半期は悪化してマイナス三三となっていたが、今四半期はさらに悪化してマイナス三五となった。とくに製造業は原材料、部品などの調達難から生産活動が停滞していること、サービス業は自粛ムードで宿泊などが落ち込んだことから大幅に悪化したとみられる。
「前年同期比でみた売上DI」(「増加」―「減少」)は、前四半期のマイナス三三から今四半期マイナス三四と減少が続いている。業種別にみると、卸売り業・小売業は前四半期に比べてやや改善したが、製造業、サービス業が大幅に悪化した。
「前年同期比でみた採算(経常利益)DI」(「好転」―「悪化」)は、前四半期のマイナス三三から今期五〇と大幅に悪化した。業種別にみると、製造業、サービス業に加え卸売り業も大幅に悪化した。
「三か月前比でみた資金繰りDI」(「好転」―「悪化」)は、前四半期のマイナス一八から今四半期マイナス一九とやや悪化した。業種別にみると、卸売業で好転したが、製造業、サービス業が悪化した。
「前年同期比でみた従業員DI」(「不足」―「過剰」)は、前四半期の増減なしが今期マイナス五とやや過剰となった。業種別にみると、製造業と卸売業で過剰感が強まった。






