近江八幡市で防災総合訓練
◇東近江・近江八幡
防災の日(九月一日)を前に、近江八幡市の防災総合訓練が同市古川町の滋賀職業能力開発短期大学「ポリテクカレッジ滋賀」で二十一日行われた。
訓練は、災害発生時の迅速かつ的確な対応と連携、防災意識の高揚を図ることを目的に毎年開催。市、消防、医師会、ライフライン関連企業、各種ボランティアなど十八の機関と団体、桐原学区住民など約五百人が参加した。
台風による前日からの豪雨の中、午前六時、琵琶湖西岸断層帯を震源にマグニチュード7・8の地震が発生。近江八幡市の震度は6弱で、大きな被害が予想されるとの想定で訓練が始まった。
崖崩れ、道路寸断、日野川堤防決壊の危険、家屋の倒壊、ライフライン切断といった被害状況が次々と報告されるなかで、市では災害対策本部を召集、地震・水害の避難所となっているポリテクカレッジ滋賀に現地対策本部を設置し、災害応急活動を開始した。
一方、六時二十五分には桐原区域住民に対し避難勧告が発令され、住民約二百七十人が次々と避難所に到着するとともに、民生委員らによる高齢者や障がい者らの安否確認、負傷者に対するトリアージや応急救護、ボランティア対応、緊急物資輸送、赤十字奉仕団による炊き出しなどの訓練が続けられた。
また、電話、電力、水道、ガスなど各事業所や機関が復旧と防御活動を、消防団と建設工業会が土砂崩れで倒壊した家屋から逃げ遅れた人を重機と人力で救助救出した。
避難住民は被災初期段階での被害を最小限に食い止めるための知識や技術を身につけるため、初期消火、煙、応急手当、救出救助、地震の体験訓練が予定されていたが、あいにくの雨で応急手当と救出救助体験は中止された。
最後に、消防レスキュー隊とはしご車による人命救助訓練、地元消防団との連携による消火訓練も行われた。
今年は東日本大震災を受けての訓練となったが、新たに対応した訓練もなく、スケジュール通りに進められる訓練を横目に、参加者は個々に大地震や大洪水、原発事故が起きた場合を想像しながら参加していた。
冨士谷英正市長は「順当に、計画通りできました。自分達のまちは自分達で守る。地域防災力の向上を」とあいさつし、日頃からの防災意識向上を訴えた。








