11月7日、県公館で贈呈式
◇全県
県はこのほど、今年度の県文化賞などの受賞者・団体を公表した。それによると、文化賞には写真家の寿福滋氏(58)、文化功労賞には文化財の修理などに貢献した西澤政男氏(67)など二人一団体、文化奨励賞には陶芸家の小松純氏(47)ら三人、今回初めて設けられた期待の若手(十九歳以上三十歳以下)対象の次世代文化賞には、ギターリストの松本大樹氏(25)ら二人が選ばれた。県文化賞は、昭和五十一年から実施されており、昨年度までの受賞者は八十八人、文化功労賞四十二人六団体、文化奨励賞六十人四十五団体。贈呈式は十一月七日、県公館で行われる。なお受賞者のみなさんは、次の通り(敬称略)。
寿福滋氏
【文化賞】寿福滋(58)=大津市=滋賀県を拠点として関西地方を中心に、仏像・陶芸・埋蔵文化財など高度な撮影技術を要する美術や文化財、それをとりまく風景写真を撮影する滋賀を代表する写真家。平成二十二年には長年撮影してきた県内仏像写真の集大成として写真集「近江の祈りと美」を刊行した。
西澤政男氏
【文化功労賞】西澤政男(67)=彦根市=彦根城天守・西の丸三重櫓等の国宝・重要文化財など、県内外における文化財建造物の修理は四十棟以上、一般社寺建築での修理・新築は六十棟以上に及ぶ。さらには「特定非営利活動法人日本・伝統建築技術保存会」の会長として、後継者の育成に尽力。
ハン六文化振興財団
【文化功労賞】公益財団法人ハン六文化振興財団=ハン六四代目主人松室六兵衛により、地域文化の向上のための助成を目的として設立。県内の学術・社会・文化等に功績・功労のあった個人・団体に贈賞および助成を行う。贈賞回数は二十五回を数え、これまで個人五十二名、団体百七十四団体に贈賞。
宮崎芳郎氏
【文化功労賞】宮崎芳郎(89)=大津市=昭和二十一年から染色工芸や刺繍を学び、長年にわたり染色作家として活動を行い、数々の賞を受賞。特に日展では昭和二十六年から五十回の入選を果たし、昭和41年には特選・北斗賞を受賞した。また、県工芸美術協会会長として後進の指導や育成に尽力。
伊庭靖子氏
【文化奨励賞】伊庭靖子(43)=京都市=国内外において展覧会を多数開催しており、その作風は、一日常的なモチーフの質感や空気感を油彩画で表現する。平成12年から成安造形大学の教員として、学生指導をおこなうとともに、近江八幡市や京都市でのアトリエで研究・創作活動を行っている。
小松純氏
【文化奨励賞】小松純(47)=甲賀市=信楽の陶器メーカーに勤務しながら、二十年にわたりオブジェを制作し、平成二年には、「やきものによる公共空間への提言」コンペティションで銀賞を受賞。平成十七年には「湖国を彩るやきもの『特別展』滋賀の陶芸家たち」(陶芸の森陶芸館)へも出展。
椿佳美氏
【文化奨励賞】椿佳美(45)=大津市=東京藝術大学音楽学部器楽科卒業後、ワルシャワ音楽院(ポーランド)、さらにエコールノルマル音楽院(フランス)に留学し、研鑚を積む。平成二十二年にショパ「椿佳美ショパン・ピアノ作品全曲演奏プロジェクト2010―2013」を立ち上げている。
藤井俊治氏
【次世代文化賞】藤井俊治(28)=甲賀市=京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了。人物を主なモチーフにした半抽象的絵画作品を手がける。平成十六年には「シェル美術賞2004」グランプリを二十一歳で受賞、群馬青年ビエンナーレ'05や京展で入選するなど数々の受賞歴がある。
松本大樹氏
【次世代文化賞】松本大樹(25)=大津市=高松短期大学音楽科でクラシックギターを学び、卒業後、フランス国立二一ス音楽院で特別奉彰を受け卒業。現在・パリ国立高等音楽院在学中。平成十八年日本ギター音楽大賞で優秀賞受賞、平成二十一年国際ギターコンクール入賞(スペイン、イスラエル開催)






