本人や家族37人、自らの体験つづる
◇全県
がんと向きあい、今を生きている私たち。決して私ひとりじゃない、決してあなたはひとりじゃない――。滋賀県がん患者団体連絡協議会(県内五つのがん患者団体で構成)はそんな気持ちを込めて、がん患者の精神的な苦痛を支えようと、県民によるがん体験集「こころ綴り あした天気になーれ」を発刊した。
がん患者は発症により体力的なショックだけでなく、手術前後ともに精神的に浮き沈みが激しく、うつになりやすい。
このため同協議会は平成十九年から、がん患者に前向きな生活を送ってもらおうと、体験や悩みを語り合うサロンを県内七か所で定期的に開催している。
しかし、病状などで参加できない患者もいるため、会場に足を運べなくても、がん体験者の文章を読むことで、前向きに生きる支えになればと、体験集を作成することになった。
体験集は五十二ページで、B5版、千五百部を印刷した。内容は、がん患者とその家族三十七人が、子どものけなげな姿をみて生きる覚悟する母親や、乳がんから肺、肝臓と転移しながらも家族や患者会に支えられて前向きに生きていこうとする患者など、がんの病状と向き合いながら「今日は雨でも明日は天気になってほしい」と願いを文章や短歌、川柳でつづっている。
会長の菊井津多子さんは「がんを経験している人の体験談を読むことで、希望につなげ、前向きに生きる意欲を持ち続けてほしい」と話している。
冊子は、県内のがん診療連携拠点病院とがん診療連携支援病院の病棟外来などに設置する。希望者は、宛名、郵便番号、住所、電話番号を明記したメモと送料三百円切手を同封し、来年一月末日までに〒520-0832石山駅前郵便局留置へ。問い合わせは滋賀県がん患者団体連絡協議会体験集係(077-573-0209)へ。







