湖南市下田限定のフリーペーパー
◇湖南
湖南市下田限定のフリーペーパー「おいでやす 近江下田」が、地元の経営者たちによって発行されている。登場するのは、住民や同地区出身者が中心で、ボクシングの世界チャンピオンから電気設備店のご隠居までと幅広い。ほんわか路線で郷土愛を育んで、今年で発刊三周年を迎えた。
ほんわか路線で若手経営者ら発行
主役は年配者から若手まで住民一人ひとり
同紙はA4サイズで、表紙を除いて七ページ。年四回、五千五百部発行する季刊紙で、四千五百部を新聞折込、残り千部は町内の商店、公共施設、銀行などで配布している。
紙上では毎回テーマに沿って、年配者が自らの歩んできた人生や若者へのメッセージを。そして若手は仕事やプライベート、ふるさと下田への熱い思いを語りかける。
そもそも発刊のきっかけは、元気がなくなりかけていた商売の町・下田で「元気が出る仕掛けを」との市商工会下田支部の呼びかけに、自動車販売・修理業の植西正也さん(46)と幼なじみの仲間が手を挙げたことに始まる。
発刊当初は「活字の反響が怖かった」という植西さんら。しかし、発行を重ねるうちに、取材で知り合った人とあいさつを交わす仲になったり、地域の歴史が浮き彫りなるなどして、ペンに勢いがついた。
「失敗を恐れずやってみるんです。自分が信じた道を」。人生の大波を乗り越え、五十歳を過ぎて牧場と焼肉店を中国へ進出させた男性は、若者らへエールをおくる。
「下田は一言でいうと、みんな本当の家族みたいな感じで、人情あふれまくり」と郷土への思いをストレートに話す、自動車鈑金店の若大将。
地域の連帯がバラバラになっているといわれる現代、同紙は老若男女が「ふるさと」をテーマに熱く語り合う、世代間を結ぶ接着剤としての役割を担っている。
そんな思いを背に受けて、植西さんらは「年配の人も、若い人も、地元を良くしたいという気持ちは一緒なので、そんな心意気を共有できる紙面づくりを目指したい」と張り切っている。








