円高の長期化とタイ洪水の影響
◇大津
大津商工会議所は、「足踏み状態」とする昨年十―十二月の実績と、今年一―三月期の見通しについて調査報告書をまとめた。
調査結果を示す指数はDI指数(景気動向指数)を採用している。DI指数は実数値などの上昇率を示すものでなく、強気弱気などの経営者マインドの相対的な広がりを意味する。
景況感は、平成二十三年春から秋にかけて低迷していた建設業で受注・採算が改善して持ち直し、小売業でもやや改善した一方、円高の長期化、タイの洪水の影響で製造業が悪化し、その他の業種も悪化しており、全体では足踏み状態が続いている。
先行き見通しは、円高長期化が予想される中、製造業はやや悪化すると見込んでいるが、卸売業、サービス業は改善すると見込んでおり、全体では業況はやや改善すると見込んでいる。ただし、世界景気減速の懸念などの不安材料があり、先行き不透明感がなお強い。
【業況判断DI】
「前年同期比でみた業況判断DI(全体)」(「好転」―「悪化」)は、三期(一期=三か月)連続マイナス三五と悪化が続いている。建設業は三期連続低迷していたが今回は改善した。他方、製造業をはじめ卸売業、サービス業では悪化し、全体では足踏み状態となった。
【売上DI】
「前年同期比でみた売上DI(全体)」(「増加」―「減少」)は、前期のマイナス二二から今期マイナス三二と悪化した。業種別にみると、ほとんどの業種で減少が続いているが、製造業で増加に転じた。【採算DI】
「前年同期比でみた採算(経常利益)DI(全体)」(「好転」―「悪化」)は、前期のマイナス三六から今期マイナス三八とやや悪化した。業種別にみると、ほとんどの業種で悪化が続いているが、建設業で改善した。
【資金繰りDI】
「三か月前比でみた資金繰りDI(全体)」(「好転」―「悪化」)は、前期のマイナス一四から今期マイナス一六とやや悪化した。業種別にみると、ほとんどの業種で悪化しているが、製造業だけが増減なしで不変である。
【従業員DI(前年同期比)】
「前年同期比でみた従業員DI(全体)」(「不足」―「過剰」)は、前期のマイナス九が今期マイナス二となり過剰感が薄れた。業種別にみると、建設業、製造業で過剰感が減退している。サービス業では業況悪化の中、従業員が不足しており、定着率が悪いとみられる。






