東近江大凧まつり 会場には大勢の人出
◇東近江
八日市大凧から東近江大凧に改称されて初めての「東近江大凧まつり」が二十七日、愛知川の八千代橋下流河川敷で行われた。朝から夏を思わせる好天に恵まれ、会場には大勢の人々が訪れ賑わった。
メインイベントの百畳大凧「心身健やか」の飛揚は、午前十一時から河川敷のブルーシートの上に広げられた大凧の太い竹骨に張りを入れる作業から始められ、大勢の見物人が人垣を作る中、虫食いにより竹骨が折れることもなく一回の調整作業で素早く完了したが、スムーズに作業が進んだのはここまで。
大凧を川下に移動させて大空高く揚がる飛揚を期待したが、待てども絶好の風は吹かないばかりか、河川敷特有の風向がくるくる変化する最悪のコンディションに見舞われて苦戦。
見物人の注目が集まる中、午前中に一回は飛揚させたい思いでいた東近江大凧保存会は、風向きが変化する微風(最大風速二メートル前後)をタイミング良く捉えられるチャンスを待った。しかし、一向に風速が増さない風にはどうすることも出来ず、引き手約百三十人の人力に期待。午後〇時二十分、頬をなでる程度の風が吹いた時、太鼓の連打とホイッスルを合図に綱が一斉に引かれたが、大凧全面に受ける風がなく、地上を這うように大きく横滑りしただけに終わった。
十五分後、横滑りした場所からの二回目の飛揚では、綱を河川敷斜めに引っ張って風の方向に少し合わせられたこともあって大凧は、一~二メートルほど地上を離れたが、すぐに落下。午後からの風に願いを託した。
しかし、午後らの風も時々、川を横断する風向に変わるなど、条件は好天せず、河床に沿って吹く一瞬のチャンスは徐々に薄らいでいく中、昨年、引き手に加わり大きな力となった滋賀学園高校野球部の部員(二十三人)が加勢。
一回目と同様に横滑りした三回目に続く最後の四回目の飛揚では、風のない時の凧揚げで初速のスピードが求められる綱の前線に野球部員が移動して綱を引っ張った。すると大凧は、横に流れながらも高さ約五メートルまでフワリと舞い上がった。しかし、野球部員の手が離れたあと、大凧を勢いよく引っ張る力が足りず失速した。
愛知川河川敷に吹く風は、毎年、気まぐれで百畳敷が一回で長時間揚がる河床に沿った風には、滅多に恵まれないが、ことしほど、吹かない風に悩まされた凧揚げは珍しい。
引き手に参加した人たちからは「揚がらなかったのは、残念だけど、楽しかった」との声が聞かれたが、大凧保存会は、来年で最終年となる百畳敷大凧「心身健やか」のリベンジを誓った。







