初期大津絵や明治の古写真25件 ミニ企画展で展示中
◇大津
大津市歴史博物館(大津市御陵町)はこのほど、平成二十三年度の購入・受贈資料として、初期の大津絵や明治初め頃の石山を撮影した小写真など二十五件を収蔵した。内訳は、絵画資料十件、書跡資料二件、工芸資料一件、歴史資料十二件となっている。
このうち、「大津絵 天神」(江戸時代)は、大津絵天神の初期作で、およそ三百五十年前の制作とみられる。当初の描き表装でなく、軸木が桐でつくられた珍しい表具。天神は文芸上達を祈願する本尊として、歌会や句会で用いられた。
「松林独往図」(江戸時代)は、膳所藩主の漢学進講役や藩政顧問を務め、藩士の教育水準の向上にも功績のあった儒学者、皆川淇園(きえん、一七三四~一八〇七)による文人山水画で、繊細な描写が目をひく。
「猿猴図」(江戸時代)は、与謝蕪村に絵と俳諧を学び、近江蕪村と呼ばれた文人画家、紀楳亭(きばいてい、一七三四~一八一〇)が筆をとったもので、断崖上で花をつまんだ猿が、こちらに目線を向ける。文人画家が猿を題材にするのは珍しく、屈託のない表情が楳亭らしい。
「手彩色古写真 大津石山」(明治時代)は、手彩色による古写真。現在の京阪電車石山寺駅付近から、石山寺方向に向って撮影されている。
なお、これらの収蔵、受贈資料は同歴史館のミニ企画展「新収蔵品展」で紹介する。会期は七月八日まで。観覧料は一般二百十円、高校大学生百五十円、小中学生百円。
問い合わせは大津市歴史博物館(TEL077―521―2100)へ。








