「マミズクラゲ」の増殖に成功
◇草津
県立琵琶湖博物館(草津市)はこのほど、長期間の飼育が難しいと言われている淡水性のクラゲ「マミズクラゲ」の増殖に成功した。その増殖したマミズクラゲを同博物館のディスカパリールームで展示公開している。
マミズクラゲは中国原産と考えられている淡水性のクラゲで日本各地に分布している。大きさは最大直径三センチ程度の、小さなクラゲ。ため池、湖沼、コンクリート池や防火用水などからも報告されている。
生活史はとても不思議で、イソギンチャク状の「ポリプ」で過ごす固着生活を送る時期と、はい回る「フラスチュール」と呼ばれる時期、そしてクラゲとして泳ぎ回る「プランクトン」の時期の三つの時期に大きく分けることができる。
このクラゲが珍しい理由は、神出鬼没で同じ池に毎年続けて出現することは少なく、採集しようと思っていても採集できる生物ではないこと。
そのため水族館などの水族飼育施設で野外から採集したクラゲを短期に展示することはあっても、常時展示している施設はない。
今年五月、岡山市在住のマミズクラゲ研究家から同博物館に「昨年マミズクラゲを飼育していた水槽でマミズクラゲのポリプ(イソギンチャク状の固着体)を見つけた」と連絡があった。
早速、ポリプを送ってもらい培養を開始したところ、多数のクラゲを生み出すことに成功した。
同博物館では「ゆらゆら水の中を漂うマミズクラゲをご覧いただき、この夏の暑さを少しでも忘れていただければ」と話している。








