嘉田知事が野村栗東市長に陳謝
◇栗東
嘉田由紀子知事は二十日、栗東市役所に野村昌弘市長を訪ね、「新幹線新駅の一連の発言は、栗東の皆さんに対し思いを致さず申し訳なかった」と陳謝し、九月上旬には新幹線新駅建設中止で土地区画整理事業の廃止に追いやられた建設跡地の蜂屋自治会など四自治会に説明に行くことを明らかにした。
野村市長は「六年前には新幹線新駅は必要ないと言っておきながら、いまになって必要だと言うのでは釈然としない。知事には地元への丁重な説明責任がある」と問いただした。
これに対し嘉田知事は「(新駅発言は)リニアなど広域交通網の変化を踏まえたもので、三十年、四十年先には滋賀県に新幹線新駅が必要だと言ったのが、誤解を与えることになった。新幹線新駅をどこにつくるかも含めて、まだ中身は白紙。今年度内に策定する滋賀交通ビジョンの過程で県民の意見を聞いていく」と釈明した。
会談後、野村市長は「負の遺産の処理である後継プランのめどがつくまで新幹線新駅について、市では誘致を要望するつもりはない」と話した。
新幹線新駅建設用地への鍬入れが終わった直後の平成十八年七月、嘉田知事は「新幹線新駅はもったいない」をキャッチフレーズに初当選し、翌年には事実上、新駅中止に追い込んだ。そこで新駅跡地のまちづくりとして県が打ち出したのが後継プランだった。
ところが今月六日の中部圏知事会議で、嘉田知事はリニアと北陸新幹線の開通に備えて「県内に東海道新幹線の新駅が必要」と発言。
これに対し跡地の四自治会は、嘉田知事に対し発言の真意について説明を求める申し入れを行っていた。






