産学のコラボで誕生
◇栗東
栗東の競走馬にちなんだ吟醸酒が、灘の酒「白雪」で知られる小西酒造(伊丹市)と栗東有機農業生産組合(栗東市)、立命館大学(草津市)の産学のコラボで開発された。その名も「必勝の酒 勝馬米」。同社の小西新太郎社長は「ネーミングもいいが、質で勝負したい」とPRしている。
この製品は、立命館大学主宰の「明日の農と食を考える会」に小西酒造と栗東有機農業生産組合が参加していた縁で実現した。
原料となる米は、栗東トレーニング・センターの競走馬の馬ふんを、同組合の独自技術でたい肥化したものを使って栽培されている。
競走馬はえさの管理が厳重だ。このため排出される馬ふんは化学物質を含まない良質なたい肥になる。
立命館大学の久保幹教授は「チッソやリン酸、カリウムをバランスよく含み、アンモニアは低く、非常に良質」と太鼓判を押す。
通常、日本酒の原料となる米は、麹(こうじ)づくりに適した山田錦などの酒米が一般的で、勝馬米のような食用米は使わない。しかし、醸造過程の湿度や温度の管理を工夫し、商品化にごぎつけた。
七二〇ミリリットルで、価格は三千円(消費税別)。千本限定。販売は十日から、JAおうみ冨士ファーマーズマーケット「おうみんち」(守山市)と小西酒造販売店、同社ホームページで始めた。
同社の小西社長は出来栄えを「味わい深く、口の中に広がる香りがある」と目を細めている。







