大津市業者の土砂埋め立て地
◇「大津
大津市伊香立南庄町の土砂埋め立て地の排水や土壌から、環境基準を超える鉛、ホウ素のほか、有毒性の強いシアン化合物までもが、市の調査で相次いで検出されている。付近には田が広がり、下流には真野川が流れる。市不法投棄対策課は「健康にたちまち影響はない」とするものの、事態を重く見て、業者に対して処分場の操業を一旦停止させた上、本格的な調査に乗り出している。【高山周治】
環境団体「許可権者の市も責任」
シアン化合物、鉛、ホウ素を検出
同処分場は、比良山地の谷間に立地し、許可面積は三万一千五百平方メートル。都市部に近い地の利を活かして、京都市内や大津市内からの残土を搬入している。
問題の発端は、環境団体「びわ湖と水を守る会」の独自調査で今年二月、処分場周辺の水路から環境基準二十八倍の鉛、六・六倍のヒ素が検出されて明らかになった。
これを受けて市は二月、三月の三回にわたる調査で、場内外の水路から環境基準三・五倍~六・三倍の鉛、一・一倍のホウ素、場内土壌から一リットル当たり〇・二~〇・三ミリグラムのシアン化合物を検出した。
シアン化合物が見つかった付近では、汚染土壌を撤去させるため、深さ四~八メートルのボーリング調査を五か所で実施し、分析を進めている。さらに場内全域についても調査する予定で、工法を検討している。
同市土砂埋立て条例によると、処分場内への汚染土壌の持ち込みは禁止されており、土砂を搬入する場合、成分分析の結果を記した計量証明を市へ届け出、受理されないと搬入できない。
業者は埋め立て後、管理簿に量を記録し、半年ごとに市へ報告することになっているが、成分については事後報告の義務はない。
環境団体「びわ湖と水を守る会」は、「市の土砂埋立て条例は、どのようなものを、どう処理したのか事後報告の規定がなく、抜け道のある『ざる法』だ。市は業者に土砂埋め立ての許可をするだけで、環境保全の責任を果たしていない」と批判している。







