嘉田知事の3選出馬占う6月県会
◇全県
嘉田由紀子知事が来夏の知事選に三選を目指して出馬するか、それとも政界から引退するか――、その行方を占うのが来月六日から始まる六月定例県議会である。ズバリ言うなら、荒川敦副知事(54)の去就と、これに伴う後任の副知事人事が最大の焦点である。【石川政実】
県庁OB登用なら3選なしか
総務省出身の荒川氏は平成二十三年七月、副知事に就任した。
当時、嘉田知事は、「副知事二人制」を前提に、県議会の自民党会派などに対し、総務省出身の米田耕一郎副知事(現・総務省自治行政局選挙部長)の後任人事案を六月議会に提案することの理解を求めた。
しかし行財政改革を掲げる同会派は、「副知事二人制」を前提にした人事案件に難色を示した。
結局、嘉田知事は「副知事一人制」を受け入れて、荒川副知事が誕生した。これに前後して、当時副知事であった嘉田知事の側近・田口宇一郎氏は、涙を飲んで退任した。
県人事課によると、副知事二人制は平成三年三月に条例化され、多くは総務省職員と県職員OBが就いてきた。任期は四年で、総務省職員は途中で同省に戻るのが慣例となっている。
慣例なら七月に、荒川副知事が総務省に戻り、新たな副知事を総務省から来てもらうことになる。もし嘉田知事が任期満了(来年七月十九日)に伴う知事選に三選出馬を目指すなら、当選は確実であり、総務省から新たな副知事に来てもらっても支障はない。
しかし、来年の知事選に出馬せず政界を引退するなら、知事がだれになるかで、新しい副知事は居場所を失いかねない。この場合は、後継者指名の含みで、県幹部か、県庁OBを副知事に充てるのがベターと言える。なお、この夏の参院選に嘉田知事が出馬する場合も同様だが、最近の言動からその可能性は低くなりつつある。
自民党の有力県議は「嘉田氏が知事後継者に、藤井勇治・長浜市長(63)や山下英利・元参院議員(60)らを指名するとの見方もあるが、“当て馬”だろう。むしろ後任には、手堅い県職員が本命で、北川正雄・県総合政策部長(58)、県庁OBでは西嶋栄治・県病院事業庁長(60)、川口逸司・県立大学副理事長(63)らが下馬評に上っている。この場合の副知事人事は、事実上の知事後継者指名である。もちろん県関係者登用の建前は、地域主権改革だろう」と予想する。
ともあれ嘉田知事の去就を占う意味で、来月六日からの六月県会が注目されるところだ。







