塗り替え論争がきっかけ
◇大津
壬申の乱や源平争乱などの戦場となったことで知られる瀬田の唐橋(大津市)で十月十九日、天下分け目の「東西大綱引合戦」が開催される。
このイベントは、「日本三名橋」「日本三古橋」といわれながらも、従来は「橋名板」さえなく、「期待外れの観光地」のひとつだった唐橋を、今後は「地域の歴史遺産」として盛り上げていこうと企画された。
きっかけは三十年ぶりの塗り替え工事(昨年六月完成)だった。塗装の色を巡っては、県の計画では当初(平成二十一年十一月)、従来と同じクリーム色となっていたが、地元から「景観に配慮してほしい」と要望が上がり、さらに唐橋の西側の住民から「朱色」、一方の東側の住民からは「木肌色」が推され、意見が真二つに割れて一大論争に発展した。
論争は官民合同検討委員会の決定で「唐茶色」で終止符が打たれたが、図らずも唐橋を「地域の歴史遺産」として再認識させられた結果、住民が運営主体の「東西大綱引合戦」へつながった。
当日は交通規制を午後二時から同三時まで実施する。参加者は東軍、西軍に分かれ、橋のど真ん中で大綱を引き合い、勝敗を決する。 合戦を前に、東軍は勝利祈願のため、源頼朝が武運を祈った建部大社に参拝してから「出陣」する。一方の西軍は、鎌倉時代初期の武将、掃部頭(かもんのかみ)親能(ちかよし)が石山寺に祈願して、山城国の反乱を制圧した故事にならい、石山寺を参拝する。
定員は二百人で、全国公募する。参加費二千五百円(Tシャツ、ヘルメット代など含む)。
会場では綱引きのほか、瀬田・石山地域の特産市、観光船による瀬田川周遊、瀬田在住の漫画家・寺田みのる氏の壁画実演、ウォークラリーなどが催される。
大綱引合戦の参加希望者は、勢多唐橋東西大綱引合戦実行委員会のホームページ(seta-karahashi.com)から申込書をダウンロードし、九月十日までに〒520-0861大津市石山寺3―2―28、石山観光会館(ファックス077-534-9927)へ郵送、またはファックスで申し込む。応募多数の場合は抽選を行う。







