自民、後援会はがきで公明に配慮 共産、幸福実現は独自の戦い
◇全県
七月四日公示の参院選(二十一日投開票)が間近に迫り、滋賀選挙区(改選数一)でも、各党の協力体制が固まってきた。議席奪還を目指す自民新人の二之湯武史氏(36)が公明と強力タッグを組むのに対し、民主現職の徳永久志氏(50)は社民と連携し、共産新人の坪田五久男氏(54)と幸福実現の荒川雅司氏(38)は独自の戦いを展開している。各陣営の他党との協力体制や無党派層に多い嘉田票の行方を探った。【高山周治】
「自民は全体が(原発)推進、推進で、どうなっているのという感じがする」。嘉田由紀子知事は今月上旬、大津市内の反原発集会で自民政権を厳しく批判した。さらに「私たちは身近な仲間を批判するのでなく、もっと政治的に賢くなるべき」と、非自民への援護射撃ともとれる大同団結を訴えた。
民主県連は嘉田知事誕生以来、支持政党の立場をとってきた。参院選では前回の平成二十二年七月、知事選とのダブル選で連携。知事は空前の四十一万票を獲得して再選を果たすなど、圧倒的な強さを見せつけた。しかし、昨年の衆院選進出で失敗して以来、両者で距離をおき始めている
参院選での嘉田知事の立ち位置については、支持政党である「対話の会」代表の清水鉄次県議は「中立的立場だと思う」とみる。
また、民主県連の出原逸三幹事長も「とくに知事へアプローチしていない」と話し、さらに「嘉田知事に擦り寄るのでなく、経済、社会保障など自民との違いを明確に訴え、第三極へ流れた票を取り戻したい」と独自性を強める。
今回、民主県連は、連合滋賀と合同選対を立ち上げ、社民県連とも連携する。しかし、小泉元首相の郵政改革以来、推薦を出してきた特定郵便局の全国郵便局長会「全特」やОBの「大樹の会」は、選挙区については民主現職の徳永氏で協力するものの、全国比例では自民へ回帰した。
一方、「最大目標は自公で参院選の過半数」と息巻く自民県連は、与党で政権を運営する公明から推薦を受け、選挙区で全面支援を受ける。
このため同県連は公明に配慮し、有権者へ郵送する後援会入会はがきには「比例は自民へ」の文言を盛り込まない。
また無党派層へのアピールについて家森茂樹・県連幹事長は「第三極は昨年と比べて失速した。さらにもう一度民主に託したいという声はない。衆参のねじれ解消で経済、外交で強い政権つくりたい」と強気だ。
共産新人・坪田氏の川内卓・選対本部長は「他党との協力体制で門戸は開いているが、政策的に一致できない以上、他党との協力はできない」とし、非自民票の受け皿を目指す。
また、幸福実現新人の荒川陣営も「他党との連携はない」としている。







