アグリ蒲生で播種・育苗の基礎学ぶ
◇東近江
東近江市フードシステム協議会は先月二十五日、農業経営の安定化と収益向上を目指す担い手を対象に、初めて苗づくりに関する研修会を開いた。
同協議会は、農作物の生産から流通、販売まで安定した仕組みづくりによる持続可能な農業の実現を目標に、平成二十三年十月四日に東近江市内四つの農業協同組合と愛の田園振興公社、ヤンマーアグリイノベーション株式会社、東近江市の連携で発足した。
特に、米だけでなく、野菜栽培での経営の安定化と収益向上を志す人たち向けの「東近江市フードシステム担い手研修会」に力を入れている。
今年度は、集落営農や個人農家など一反以上の作付けが可能な市民約三十人が、キャベツ・ニンジン・タマネギの三品目に関する栽培基礎のほか、安定生産技術や経営面からコストを抑える手法などを先進地にも足を運んで学ぶ。
初回の研修テーマは、市内全体で二十ヘクタールの作付けを目指しているキャベツを中心に、播種(はしゅ)作業や育苗といった“苗づくり”の手法。
参加者は、JA滋賀蒲生町の傘下で、野菜・花の苗を年間約三十~三十五万ポット生産・販売している有限会社アグリ蒲生のビニールハウスを見学。講師の同社・鶴口光也さんが、最も重要な水の管理や温度調節の方法、影を計算に入れた配置、害虫対策など、育苗プロならではの工夫を実物を見せながら伝授した。
また、東近江農業農村振興事務所農産普及課の松田眞一郎さんが、夏季高温期に播種する秋冬キャベツの安定育苗技術の一つとして、吸水マットと防根シートを用いた底面給水育苗技術を紹介した。
今後、担い手たちは、七月十二日に田井町地先のほ場で排水対策と移植機の実演による研修を受け、八月中旬に兼業農家として野菜一ヘクタールを生産している人も多いという淡路島へ出向き、情報収集する予定。






