嘉田知事、青柳文化庁長官ら
◇大津
加工されていない生(なま、き)のままの芸術を意味する「アール・ブリュット」――。世界最大の国際美術展「ベネチア・ビエンナーレ」における県内在住作家の作品出展や、国が活動支援に本腰を入れようとするなど近年注目が集まる中、行政トップや有識者、新進気鋭のアーチストによるフォーラムや、国内外の作家を紹介する展覧会が例年より規模を拡大して二月七日から九日まで、大津プリンスホテル(大津市)で同時開催される。
アール・ブリュット・ネットワークの発足一周年を記念したフォーラムは二月八日、福祉の祭典「アメニティーフォーラム」(二月七日~九日)と同時開催企画として開催される。
同ネットワークは、美術、福祉、医療、研究機関、行政などが昨年二月、アール・ブリュット作家の制作支援、魅力発信を促進するため発足したもの。
フォーラムでは、午前の部で基調対談として、青柳正規・文化庁長官と保坂健二朗・東京国立近代美術館主任研究員による「なぜ今アール・ブリュットなのか」、末安民生・日本精神科看護技術協会会長と保坂氏の「医療の現場から思うこと」が開かれ、アール・ブリュットの現状と未来を探る。
午後のシンポジウムは、県の「美の滋賀」アドバイザーなどを務める文筆家で音楽家のアサダワタル氏がコーディネート。「つくる場を考える」「みせる場を考える」をテーマに、関係者が意見交換する。 また、フォーラム前後の七日、九日には記念講演や報告、実践発表も行われる。無料。申し込み不要。
一方、アメニティーフォーラムでは八日午前十時五十分から、嘉田由紀子知事と青柳文化庁長官、村木厚子・厚生労働省事務次官が「アール・ブリュットアート日本~障害者が拓く新しい芸術の未来~」をテーマに語り合う。
また、同時開催の展覧会「アール・ブリュット ランドスケープ」は七日から九日まで。ベネチア・ビエンナーレ国際美術展に出展した澤田真一氏ら国内作家のほか、あまり知られていない台湾の作品など計約三百四十点が紹介される。観覧料五百円。
なお、アール・ブリュットネットワークフォーラムの問い合わせは県の「美の滋賀」発信推進室(077―528―3333)、アメニティーフォーラムは同フォーラム事務局(0748―75―8210)、アール・ブリュットランドスケープはアール・ブリュット魅力発信事業実行委員会(0748―46―8100)まで。







