自民県議団と意見交換
◇長浜
二月県議会に提案されている「県流域治水条例」の修正案について、県議会の自民党県議団は二十四日、長浜市虎姫地域の住民グループ「虎姫の治水を考える会」に報告するとともに、意見交換を行った。
この条例案は、二百年に一度の大雨から県民の命と財産を守ろうとするもので、三メートル以上の浸水深が予測される地域を「浸水警戒区域」に指定し、避難体制を整えたり、宅地のかさ上げや避難所を確保しようとするもの。県は、県内の対象家屋を約千戸とみており、このうち約八百戸が虎姫地域に集中する。
県が昨年九月議会で提案した原案を巡っては、対象地域への説明不足や、建築規制のありかたに問題があるとして、二回の県議会で継続審議となり、今議会で撤回された。
原案にかわって提出された修正案は、それまでの県議会の審議や住民説明会での意見を反映して、区域指定するには、行政と住民でつくる「水害に強い地域づくり協議会」で検討したうえで、県の審議会で学識経験者が協議するなど、地元意見を尊重するとした。
また、罰則について「当分の間、適用しない」とし、要望の多かった河川整備に関しては原案よりも充実を前面に出したものとなっている。
県議から修正案の報告を受けた後、住民からは「姉川と高時川の堤防の中に民地があって改修に支障が出るので、国や県で買い上げてほしい」、「宅地をかさ上げして階上に避難する垂直避難よりも、旧虎姫町では避難所へ避難する水平避難の方が実情にあっている」、「原案が九月県議会に出たときは、対象地域に全く情報が入ってこなかったが、今後は正確な情報をもらえるとありがたい」などの意見が出た。
意見交換を終えて、虎姫の治水を考える会代表の山内健次氏(64)は、「地元の意見を尊重してくれる点や、罰則が適用されないなど一定の方向が見えて安心した。これをきっかけに、地域住民の中で治水の関心が深まり、議論できれば」と語った。
また、嘉田知事と地元住民の意見交換を引き続き求める意向で、「今後の自助、共助を充実するために、知事に水害に強い地域づくり協議会の在り方や今後の河川改修を約束してもらいたい」と述べた。(高山周治)






