京大生存圏研究所グループ
◇甲賀
京都大学生存圏研究所(甲賀市)の研究グループは、びわ湖の西岸に頻発する強風である「比良おろし」を予測するシステムを開発した。
比良おろしは、秋から春にかけて湖西地方に強風をもたらし最大瞬間風速は強いときで五十メートル/秒を超える強風が吹くこともあり、列車の運転見合わせなど住民生活に大きな影響を与えている。突風域が幅一キロメートル程度と極めて狭いため今までの天気予報では、それを正確に予測することが難しい状況だった。
そこで、この予測のための極めて詳細な気象シミュレーションを生存圏研究所の古本淳一・助教らのグループが開発した。通常の天気予報は水平方向に五キロメートルごとの風を推定するが、それを百分の一の五十メートル間隔で風を推定するようにした。さらに地形や地表面の状態もこれに合わせて高精細化することで初めて比良おろしの詳細構造を再現することができるようになった。
局地的な災害をもたらす比良おろしのシミュレーションに成功したのは今回が初めてである。
生存圏研究所では「このシステムによる予測結果を活用することで、住民生活や鉄道ダイヤの最適化に役立つことが期待される」としている。
(石川政実)






