小倉遊亀や手塚治虫など多彩なラインナップ
◇大津
県立近代美術館(大津市)は、平成二十六年度に六つの企画展を開催する。
現在開催中の「現代陶芸 笹山忠保展―反骨と才気の成せる造形―」は六月二十九日まで。信楽に生まれた笹山忠保は、常に新しい感覚による造形やデザインを目指して創作を続けてきた。
一九六〇年代の初期作品から最近作にいたる約百点の作品を通じて、現代陶芸作家として歩んできた道のりを検証し、陶芸界や地元信楽へ与えた影響を読み取る。
「手塚治虫展」は、七月十二日から八月三十一日まで。「鉄腕アトム」「火の鳥」「ブラック・ジャック」などの名作の数々で、マンガとアニメの世界に金字塔を打ち立てた巨匠、手塚治虫(一八二八~一九八九)が、生涯にわたって描き続けた名作マンガとアニメの直筆原稿や資料を紹介。その生涯をたどるとともに、彼が作品を通して伝えようとした豊かなメッセージを読み解く。
「世界の名画と出会う ―ピカソ、マチス、ウォーホールの版画から―」は、九月六日から同月二十八日まで。古今東西、現代の日本に至るまでの同館所蔵の版画の名品を展示し、近現代美術の流れを概観しながら、紙、布、陶器など様々な素材の上に表された版画の多様な技法を楽しむ。
開館三十周年特別展「遊亀と靫彦(ゆきひこ)―師からのたまもの・受け継がれた美―」は、十月十一日から十一月二十四日。小倉遊亀とその師・安田靫彦の縁は、靫彦に慕われた歴史研究者で遊亀の恩師でもある奈良女子高等師範学校(現奈良女子大学)教授、水木要太郎によって結ばれた。二人の画家の名品に、水木の著名なコレクション、靫彦の旧蔵美術品や、三人の交友を伝える資料から、水木が二人の画人にもたらしたものを検証し、彼らの画業を振り返る。
開館三十周年記念「滋賀近美30年の至宝展」は、来年一月二十四日から二月一日まで。近代の日本画、郷土滋賀県のゆかりの美術、現代美術の三分野から同館が収集してきた名品中の名品ばかりを一堂に集め、無料公開する。
「見つめて、シェイクスピア」は、来年二月七日から四月五日まで。二〇一四年のシェイクスピア生誕四百五十年を祝って、各国のデザイナーによる「シェイクスピア」をテーマとする装丁本コンペティションの応募作品約百点に加え、ドラクロワ、シャガールら著名画家がシェイクスピアにインスピレーションを得て描いた関連作品を多数展示する。
問い合わせは同美術館(TEL077―543―2111)へ。










