佐野、森野両氏の激突
◇栗東
栗東市農業協同組合(北中勇輔・代表理事組合長)の次期組合長選出が注目を集めている。
佐野宗二・代表理事常務(58)と森野愛子参事兼理事(55)の二人が水面下で激しく競り合っている状況で、順当なら代表理事常務でナンバー2の佐野氏。しかし北中組合長が買っていると見られる森野氏が選ばれれば、全国初の女性組合長の誕生となる。二十一日の新理事による理事会の行方が注目されている。
北中氏(76)は平成十二年から組合長を務め、強力なリーダシップを発揮してきた。 同農協の年齢制限が七十二歳だけに、それを乗り越えた異例の長期政権である。この北中氏が勇退することになり、部下の二人が次期組合長の下馬評に上っているもの。
四月二十八日の旧理事による理事会では、森野理事から相談役の議案説明が行われた。 具体的には、新組合長が困った時にアドバイスを行う「相談役」を設け、ここに北中氏を充てる提案がなされた。
旧理事の間からは、「北中氏の豊富な経験を生かすべきで当然」「相談役は、北中氏が院政をひくことになりかねない」などの意見が出て、理事会は真っ二つに分かれたため、新理事会まで結論が持ち越されることになった。
新組合長の選出は、この二十一日の総代会終了後の理事会で▽十二人の理事会で採決する▽理事の中から四~五人の選考委員を選んで選出―のいずれかになると見られるが、選出方法を巡っても論議を呼びそうだ。
環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)などにより、農協を取り巻く環境が一段と厳しくなって経営手腕が問われる中、同農協の新組合長が注目を集めている。
【石川政実】






