2次対策工事が本格化 水処理施設8月稼働
◇栗東
平成十一年、致死量二十数倍の硫化水素が検出されて問題となった旧RD産廃最終処分場(栗東市小野)の対策工事は、発生から十五年を経てようやく本格化してきた。場内地下水を浄化する水処理施設は八月から稼働。今秋からは、地下水の流出入を防ぐ遮水壁(最深十七メートル)の設置工事が始まる。 (高山周治)
この問題は、安定型処分場である同処分場には本来埋めることができない医療系廃棄物や廃油など約七十万立方メートルが違法に埋められた結果、平成十一年に致死量二十数倍の硫化水素が噴出して表面化した。
その後も環境基準を超過する水銀やヒ素、ダイオキシンなどが場内外から検出され、住民不安を招いた。
県は、所有するRD社に改善命令を出したが、同社は平成十八年に破産。同社に代わって対応した県と住民の協議は難航し、二十二年、環境省の助言を得て、問題解決へ動き出した。
場内で実施されている二次対策工事は今年一月に着工し、平成三十二年度末に完了する。総事業費約七十億円のうち、四五%は国の財政支援を受ける。
地下の汚染水をポンプアップし浄化する水処理施設は、八月から本格稼働。一日三百五十五トンを浄化し、公共下水道へ流す。
鉛直遮水壁は今秋、北尾団地と接する処分場東側、北側で着工される。深さ十七メートルある遮水壁で、外部からの地下水の流入、もしくは汚染水の流出を防ぐ。
有害物の掘削、除去は、平成三十、三十一年度に行う。処分量は、既に実施済みの一次対策工事分も含めて、八万五千平方メートルを見込む。住民の一部では処分量が少ないとして「事実上の封じ込め」と、疑問視する声もある。
また、深掘りで粘土層が破壊された個所からは、有害物質が地下水へ流出している。このため来年度からは、該当箇所を掘削し、粘土層を修復する。








