近江八幡市長 冨士谷 英正
過般の知事選において激戦を勝ち抜かれた「三日月知事」に心からお祝い申し上げます。この上は県民の福祉の向上と約束された公約は必ず実行される事を強く望みたく思います。
民主党政権時の副大臣を務められたその経験と知識を「知事職」に大いに発揮され「さすが―…」の声を期待したく思います。
数多い政策、公約の中で、私として気になる案件を少し紹介したく思います。まずは「草の根自治の発展」を約束されております。この言葉は、以前は武村元知事が標榜されたと記憶しておりますが、その当時から疑問を感じておりました。又、嘉田県政では余り耳にする言葉ではなかったかと思います。
「草の根」とは広辞苑によれば「葉の陰になって見えない根元」「社会の底辺をなす民衆庶民」「地域住民の日常生活に根をおろし育まれること」「民衆の自発性に基づき自治、分権・直接行動をめざす」とあります。即ち「草の根自治」とは毎日地域住民と向き合い、そこではじめて陰になっている根元を見る事ができます。そこに社会生活を自主的に営む「自治」を存在させることが名実共に、「草の根自治」であると思います。従って県が地域住民と絶えず向かい合う事は日本の行政のシステム上からも不十分であります。唯、耳触りのいい言葉というだけならば、これ又、正にパフォーマンスの世界ではないでしょうか。この点に是非深い理解を求めたいと思います。もう一点「地域の事は地域で決める」と約束されております。民主党政権が崩壊した原因は何といっても「何も決められない政権」であったことが原因の一つでもあったと思っております。その反省の上に立って是非「地域の事は地域で決める」、このことはただ単に決めるではなく、自主的に地域の実情に応じた形で決めることを何よりも優先していただきたいと思います。この事は地方分権そのものであり、大きな分権への前進となります。又、国、県、市の任務分担を明らかにし実行することでもあります。権限と財源を自治体へ委譲され、地域住民の意向を県政、市政へと反映させる近道となります。その為にも基礎自治体であります私共「市長会」と絶えず対話をされる事を望み、併せて、ご自分の言葉で大いに語られ、ご自分の足で力強く踏み込んで行かれる事を望みたく思います。「三日月らしさ」を一日も早く出される事も併せて期待します。






