重要文化財指定へ
◇高島
国の文化審議会はこのほど、高島市の思子淵(しこぶち)神社三棟などを含む十件を重要文化財に指定するよう文部科学大臣に答申した。これにより、県内の重要文化財(建造物)は、百八十四件、二百四十四棟となる。
思子淵神社は、針畑川流域の山間部、京都府との境に近い小川集落の南の入り口にある。
いかだ流しによる木材搬送の守護神とされる思子淵神を祭神に祀っている。建物の中に本殿、蔵王権現社、熊野社の三棟が納められ、一間社流見世棚造(いっけんしゃながれみせだなつくり)で、梁間(はりま)は一間(一・八メートル)、正面に縁を設け、屋根はこけら葺で箱棟を載せている。三棟のうちでは本殿が最も規模が大きい。
応安(おうあん)四年建立の蔵王権現社をはじめ本殿・熊野社も建築年代がほぼ明らかであり、十四世紀後期の三棟の社殿を一体的に残す極めて貴重な建造物である。
また、安曇川流域において、独自の発展を遂げた思子淵信仰の形態を知るうえでも価値が高いという。






