東近江総合医療センターに開設 県内9番目 25日に第2回サロン
◇東近江
不安や心配を抱えるがん患者とその家族の交流の場・がん患者サロン「むらさきの縁(えにし)」が、独立行政法人国立病院機構東近江総合医療センター(東近江市五智町 井上修平院長)に開設され、二十五日には第二回のサロンが開催される。
「むらさきの縁」は、市の花で、同医療センターのロゴマークにも使われているムラサキと、一人ひとりの縁を大切にしようと名付けられた。毎月第四木曜日の午後一時半から三時半まで開催される。参加無料で、申し込み不要。体調に合わせて参加の仕方も自由。
グループで話し合うことで、幅広く正しい情報を得ることができる。もちろん、個人情報の守秘義務は厳守。また、励みになるセミナーやイベントも開催している。
他のサロンでは「たいへんな状況でも明るく活動しているがん患者の先輩の姿を見て勇気をもらった」などの声が寄せられており、滋賀県がん患者団体連絡協議会(菊井津多子会長)の藤田陽子さんは「同じ体験をしたものだからこそ話せ、分かってもらえる。誰とも会いたくない、一人で自分の気持ちを整理したいと思うこともあるでしょうが、少し落ち着いたら、ぜひ参加してみてください」と参加を呼びかける。
五月二十八日の第一回サロンには二十人ほどが参加。治療歴や後遺症など自己紹介で雰囲気も打ち解け、「家族に対する心配がある」「悪いことばかり考えるのは当たりまえ」「一人になる不安から夫婦仲よくしようと思うようになった」「あきらめない気持ちが大事」など、熱心に交流した。
後半は、傷みを和らげる・がん細胞を食べる物質が出る・横隔膜を刺激して脳を活性化するなどの効果があるラフターヨガにも取り組み、笑顔と笑い声で心と身体をほぐした。
「私一人ではない」と次への一歩を踏み出すため、がん患者が集える場所を病院の中に――の願いは、県とがん診療病院を動かし、病院内の相談支援センターとも連携して、安心できる公の「がん患者サロン」が誕生した。
国と県の「がん対策推進計画」や関連条例に基づいて、県内では五年前から整備が始まったが、東近江医療圏だけは地域のがん診療連携拠点病院が滋賀医大附属病院だったことで、立ち上げが遅れた。
そこで、滋賀医大附属病院・近江八幡市立総合医療センター・東近江総合医療センター・滋賀県がん患者団体連絡協議会の四団体が昨年から協議を開始、今年四月に近江八幡市立総合医療センターに「よしぶえ」、五月に東近江総合医療センターに県内九か所目の「むらさきの縁」がオープン。県内全圏域のがん患者サロン整備も完了した。
問い合わせは、東近江総合医療センター地域医療連携室(TEL0748―22―3030)へ。(松村好浩)






