来月3日から企画展「生命の徴」
◇大津
県立近代美術館(大津市)は十月三日から、企画展「生命(いのち)の徴(しるし) 滋賀と『アール・ブリュット』」を開催する。会期は十一月二十三日まで。
アール・ブリュットとは、「生(き)の芸術」と訳され、正規の美術教育を受けず、発表や評価からの願望からではなく、人間の生の根源にねざす創造の衝動から生まれてきた芸術を意味している。
担い手の一角を占める障がいのある人の造形活動をみると、県内では福祉施設の活動が注目される。出発点ともいえる近江学園(湖南市)では、教育の一環として粘土による造形活動に取り組み、近年ではパリで紹介されるなど評価が高まっている。
同展では、県立近代美術館をリニューアルする新生美術館(平成三十一年)を見すえ、展示の柱の一つである「アール・ブリュット」にスポットをあて、福祉施設のユニークな造形活動の歴史を概観しながら、その先進的な取り組みがどのように継承され、展開してきたか紹介する。
出展作家は、伊藤喜彦、小笹逸男、小川滋、鎌江一美、菊池一恵、小林祥晃、澤田真一、高嶺格、田島征三、谷口ちよ子、西川智之、戸次公明、吉川敏明、村田清司、八木一夫、アドルフ・ヴェルフリ、マッジ・ギルの各氏の予定。
一般千円、高大生六百五十円、小中学生四百五十円。
なお、関連イベントとして、▽十月十七日=講演「右腕を失って―アール・ブリュットと三橋節子」(椹木野衣・多摩美術大学教授)▽十一月一日=トークイベント「滋賀の造形を語る」▽十月十八日=たんけんびじゅつかん「羊毛フェルトとあそぼう」(十五人)が開かれる。
問い合わせは同美術館(TEL077―543―2111)へ。









