東近江市・藤井悠矢さん(32)
《特集》
地方の人口減少や高齢化が急進する地域や旧市街地に住み込み、住民ともに活性化に取り組む「地域おこし協力隊」が、東近江地域でも七人(東近江三人、近江八幡市一人、日野町一人、竜王町二人)が活動している。
協力隊は、二〇〇九年に総務省が制度化し、全国各市町が地域外から隊員を募集し、最長三年を期限に委嘱している。
東近江二市二町には、どんな協力隊員が活動しているのか紹介します。
記事は、全て本人が執筆したもので、協力隊になった動機、地域での活動内容、地域活性化への思いなどが綴られています。
生きていく上で必要な事は何なのか、一つの事を極める事で見えてくるものが有るとするならば、発想の転換で逆方向に動いてみる事も大事な事なんじゃないかと思うようになった二十代後半、何事にも裏表があり、表舞台の裏には裏方があって、それぞれが、それぞれの舞台で輝いている。幸いにも、二十代後半でこの事に気付き、今までの表舞台の生活からは想像がつかない様な環境で生活が出来ている事に今まで出会ってきた人やモノ、情報や技術を最大限に活かせる場として選んだのが地域おこし協力隊です。
タイトルにも記載した通り、振れ幅の広がりが人生を豊かにする事を体現したく、私の人生の中でのキーワードとして、アウトドア、よさこい、ダンス、イベント、ハンドメイド、DIYなど様々な分野を通して、地域にアプローチしていければと二〇一四年の秋頃に一念発起し勤めていた会社を辞め、協力隊の道を進もうと決心したものの、年末に会社を辞めた時は協力隊に合格しておらず、勢いとやる気を胸に面接を受け、合格の書類を受け取りました。とんとんと話が進み、四月を迎え晴れて東近江市民として奥永源寺地域おこし協力隊として東近江市に委嘱されました。
四月からの半年間は、私の住居のある杠葉尾町や奥永源寺の歴史や環境、人との関わりを肌で感じ、先輩隊員の活動を身近に感じ地域おこし協力隊とは何なのかという事を学んでいます。
その中で、私の企画提案活動の軸になる二つが見えてきました、一つは奥永源寺、鈴鹿国定公園に指定されている山の資源を活かしたアウトドアアクティビティーの充実と廃キャンプ場の再開、二つ目は休耕田を利用しての杠葉尾米の生産と杠葉尾米を使った日本酒の製造を行う第六次産業化を目指しています。それぞれに問題は多くありますが、問題をクリアーする為には地域の力が大切になってきます。その他にも地域外の今までの繋がりや、これからの新しい出会いを繋げ企画を成功に向けて進めていこうと思います。
地域の方々との接点として、ダンスを使って体を動かす事をコミュニケーションの一環として取っていけたらと考えています。八月に永源寺地区内でのイベントや、政所運動教室などでダンス(よさこい)の指導をスタートさせています。地域外でもダンスの指導や出演の依頼も受けていて、今後は精力的に参加できればと考えています。
三年の任期。これが地域の方々からしたらスーパーネックポイントだろうなと感じます。起業するにしろ農業するにしろ三年は短すぎる。石の上にも三年だけど、三年間を過ごすだけでは何も残らない、いまから三年後のビジョンを描いてその後の五年、十年を見ていく必要が今の段階で必要だ。
この奥永源寺を知ったのも、足を踏み入れたのも、農産物が美味しいのも、農業を始めるのも、アウトドアアクティビティーを充実させるのも全部初めてだからこそ、今もこの先もワクワクする気持ちを持ち続けて活動していこうと心に決めています。
【プロフィール】
藤井 悠矢(ふじい ゆうや)
32歳 大阪府箕面市出身
大学中退してニューヨークに2年間ダンス留学。帰国後、ダンスインストラクターまた、ダンサーとして活動。不動産会社に勤務後、ダンサーとしてUSJに勤務。イベント会社で進行運営ディレクターとして勤務。現在に至る。






