高島の住民らが市長相手に提訴
◇高島
条例上の暫定庁舎である現庁舎(旧新旭町庁舎)を高島市が本庁舎とするために増改築するのは違法として、市民グループ「高島はひとつの会」(采野哲平会長)のメンバー十人は十一日、福井正明高島市長を相手取り、公金支出の差し止めを求める住民訴訟を大津地裁に起こした。
市の本庁舎位置をめぐっては、平成十七年の六町村合併時の協議で同市今津町に決まり、庁舎位置条例で定められた。しかし、平成二十五年に初当選した福井市長は今津町への庁舎建設を凍結し、現在の暫定庁舎としている旧新旭町庁舎の改修案を打ち出した。
今年四月の住民投票で旧新旭庁舎の増改築案が多数を占めた一方で、市議会では庁舎位置を新旭町へ移す条例案が三回否決されている。
訴状では、差し止めを求めているのが今年度の市一般会計予算に盛り込まれた現庁舎の増築整備事業など計約三千七百五十万円。
現庁舎などの整備事業は、位置条例や地方自治法、地方財政法に違反する、と主張している。
同会のメンバーの一人は「福井市長は法令を順守すべきであり、いまのようなやり方は独断がすぎる。この提訴は民主主義をかけた闘いだ」と話している。
訴訟を受けた福井市長はこの日、「訴状の内容を確認しておらず、コメントは差し控える」とした。





