3極の構図 大津市長選
自治労大津ら越氏推薦拒否へ
◇大津
来年一月十日告示、十七日投開票の大津市長選は、今月十六日にテレビやラジオのプロデューサーやパーソナリティーを務めている川本勇氏(56)が出馬表明をしたことで、県議の蔦田恵子氏(54)と現職の越直美・大津市長(40)の三極の構図になってきた。【石川政実】
●越 改革の継続へ
越氏は十二日の定例会見で、「改革を後戻りさせないために、立候補の決意を固めた」と再選への意向を表明。三十日に正式表明する。
無所属で出馬の意向で、政党からの推薦は「考えていない」とした。
ただし市議会の市民ネット21(民主系)、湖誠会(自民系)、公明党議員団の三会派に対しては支援を求めている。このうち、同氏の母体でもある市民ネットとは政策を調整中だ。
前回推薦した連合滋賀は二十七日の執行委員会で越氏の推薦を決める見通しだ。しかし連合系の自治労大津市職員組合と大津市教職員組合は、越氏のトップダウンの市政運営に反発を強めており、連合滋賀から推薦要請があっても同氏を推薦しない方針だ。
●蔦田 「越氏のリコール選挙だ」
このような分裂は、蔦田氏が頼りにする市議会最大会派の湖政会(十七人)にも起こっている。
「なぜ元みんなの党の蔦田氏を擁立するのか。同氏が政党推薦を求めないなら、自民党県議を出すべき」との批判もあって、自民党大津市支部連絡協議会は八日、自主投票をきめた。しかし政治団体「オール大津」の河本英典代表らが動き、湖政会の市議十七人中、十三人を束ねた。だが頼りの公明党は、自主投票が予想される。
蔦田氏後援会の決起集会が十日に大津市内で開かれたが、河本代表は「越市政の四年間で、大津は大きく立ち遅れてしまった。さらにこれから四年間、越市政が続けば大津も市役所もボロボロになる。(越氏の)リコール選挙だ」と訴えた。
●川本 コミュニケーション能力で勝つ
テレビやラジオのプロデューサーやパーソナリティを務める川本氏は十六日、市内の自社ビルで立候補の意向表明を行った。 「大津のまちをもっと元気にしたいと出馬を決意した。いま、大津市のトップに求められているのは、コミュニケーション能力と経営感覚。テレビやラジオでパーソナリティを務め、会社経営者としての経験を市政運営に活かしたい」と述べた。
政策的には「市の三十三支所を有効活用して市民と語り合う『カフェ』や、愛と平和に満ちた『ラブ&ピースイベント』を開催し、にぎわいを取り戻したい」とした。具体的な政策発表は後日行う。
また医療団体や共産党市議団などでつくる「いのちとくらしを守る大津市政をつくる会」や社民党の動きも注目されるところ。
川本氏は大津市出身。膳所高、大阪市立大卒。プロデューサーやミュージシャンとして活動、メディア・音楽制作会社を経営。







