国重要無形民俗文化財に指定へ
◇大津
国の文化審議会(宮田亮平会長)はこのほど、「大津祭」の曳山(ひきやま)行事を国重要無形民俗文化財(注)に指定するよう馳浩文部科学相に答申した。
大津祭は、古くより交通の要衝の地であった近江大津において、天孫(てんそん)神社の祭礼として伝承されてきた曳山行事だ。
巡行の合間には、それぞれの曳山上でからくり人形の操作や粽(ちまき)撒きなどがあって大いに賑わう。
また曳山は、祇園祭が四輪形式に対し、大津祭は三輪形式で古態をとどめるとともに、京都祇園祭に比肩する懸装品(けそうひん)をもって装飾されており、絢爛豪華な様相を今に伝えている。
大津祭の曳山行事は、京都の影響を受けつつも、独自の祭礼文化を形成してきたもので、近世の都市祭礼の性格をよく残しており、我が国の山・鉾・屋台行事の伝播のあり方や変遷を理解する上で重要であると評価された。
指定が決まれば、国重要無形民俗文化財は県内で四件目、大津市では初の指定となる。
(注)重要無形民俗文化財=衣食住、生業、信仰,年中行事などに関する風俗慣習、民族芸能など人々が日常生活の中で生み出し継承されてきた伝承で、人々の生活の推移を示す無形民俗文化財のうち、とくに重要なものを国が指定するもの







