過熱する 現職橋川氏VS新人白井氏
◇草津
草津市長選挙は十四日に告示され、二十一日の投開票に向け、三選を目指す現職の橋川渉候補(67)と、新人で建設会社会長の白井幸則候補(53)が舌戦を繰り広げている。自民党、民主党、公明党などの市議から支援、連合滋賀から推薦を受ける橋川候補を、滋賀維新の会(代表・岩永裕貴元衆院議員)から推薦を受け自民党の一部や維新の会の市議らが支援する白井候補が追う展開になっている。 【石川政実、高山周治】
草津市は、大津市に次ぐ県下第二の人口(十三万人)を有する都市である。平成十六年、当時の市長(前々市長)が収賄と公選法違反容疑で逮捕される事件が起こり、市民の間に衝撃が走った。このため二十年の市長選で、市政の透明化を掲げて、伊庭嘉兵衛・前市長を破った橋川候補は、過去の市政の負の遺産を清算し堅実な市政運営に努めただけに、ともすれば地味に映るきらいがあった。
そこへ「市政は停滞している」と挑戦状を叩きつけたのが白井候補だった。
●出陣式で火花
滋賀維新の会設立記念シンポジウムが十三日、市内で開かれた。おおさか維新の会前代表の橋下徹氏を一目見ようと約千百人が集まった。岩永代表の地元・甲賀市からも駆けつけた。白井候補も参加しており、事実上、同氏の決起集会でもあった。
参加した自営業の男性(69)は「橋下さんの話は過去のエピソードばかりで期待外れだった。ただ維新が夏の参院選や次の衆院選に候補者を立てるため、この市長選を試金石に位置づけているのが伝わってきた」と話した。
松井代表は十三日に続いて十四日の出陣式にも駆けつけ、「現職を応援する組織は既得権益を守ろうとするもので、行財政改革など出来ない」と橋川陣営を批判した。
これに対し橋川候補は出陣式で「相手方は甲賀、大阪から来てムードを盛り上げようとしているが、草津のことは草津市民が決める」と決意を示した。
●自民、旗でも分裂
大津市長選では、自民党が分裂して自主投票になったが、草津市長選も分裂選挙になっている。その象徴が同党の青いのぼり旗だ。
自民党草津支部連絡協議会会長の奥村芳正県議は「自民党県連の推薦がないのに白井陣営の選挙事務所には常盤支部と書かれた自民党ののぼり旗がたっている。県連事務局長になぜ止めさせないのかと抗議したが、『反対できない』と弁明するばかりだった。そのような支部推薦を認めれば、組織として成り立たない」と憤っていた。
これについて白井陣営の木村辰巳選対本部長は「事前に県連事務局長には相談に行っている。のぼり旗は、政治団体である自民党常盤支部の党員全員が白井氏を推薦したことを示すもので問題はないと認識している」と釈明する。
「子育てするなら草津」と二期八年の実績を訴える橋川候補と、「市長の報酬を二〇%、退職金を五〇%カット」など行財政改革を掲げる白井候補との戦いは過熱化している。
同市長選はこれまで低い投票率(平成二十年=三八・五%)だけに、新住民層の取り込みが勝敗の鍵を握りそうだ。







