琵琶湖博物館で古文書など展示
◇草津
琵琶湖博物館(草津市)は十三日まで、トピック展示で修験の聖地である大津市葛川の古文書を公開し、同地で生業(なりわい)がいかに営まれたのか紹介している。
天台修験の道場として名高い葛川は、平安時代の修行僧・相応(そうおう)が、地主神である思古淵明神(しこぶちみょうじん)から譲り受けた聖地として信仰の対象となり、山林の伐採が禁じられていた。
一方、同地の南方に隣接する伊香立庄は、炭焼きを「なりわい」としており、中世に入って京での需要が拡大するにつれて、材料となる木を葛川流域で伐採するため、聖域の境界線を巡って争論が絶えなかったという。
文献上では、鎌倉時代の建保六年(一二一八)から元徳二年(一三三〇)までの百年以上にわたって激しく争ったという。これを受け、元徳元年(一三二九)十二月、領主の青蓮院宮尊円入道親王から令旨(命令を伝える文書)が発行され、両者の境界争いに判決が出され、争論は終息へ向かった。
展示では、青蓮院宮尊円入道親王令旨などを展示し、葛川流域の生業を紹介する。
関連イベントとして、十三日午後二時から、担当学芸員の橋本道範氏の解説がある。
問い合わせは、同博物館(TEL077―568―4811)へ。







