自治刻刻 “年輪100の輝きと重みを感じるご発言”―ご長寿祝をお届けして―
百歳以上の方が全国で約6万人、滋賀県は約600人、竜王町は4名であります。まさに長寿社会と感じますし、百歳が遠い年齢ではなくなっているように思います。
先日、町内で満百歳の誕生日を2月末に迎えられたAさんを訪ねました。
大正5年生まれで、満百歳となられたのですが、少しお耳が遠いだけでしっかりとしたお姿に接し私もパワーと大きな元気をいただきました。
お話しさせていただいた内容を紹介しますと、結婚されて、現在同居されているご長女がお産まれになりましたが、嫁がれた3年後にご主人が出征され、そのまま戦場で亡くなられました。家の田畑の仕事と子育てに精一杯の毎日が続いた頃を振り返られるとともに、自分自身が強く生きてこられたのは“同じ様な境遇にあった遺族会の皆さんとの交流と支え合いがあってのものでした”と語ってくださいました。
“百歳になったご感想と、長生きの秘訣を教えて下さい”と尋ねましたところ“くよくよ考えたらあきません。そして何でも美味しくいただくことです。また、家族がよくしてくれますので感謝しています”とはっきり答えていただきました。
Aさんは何より読書がお好きとの事で、眼鏡なしで時間があれば読書に熱中されています。愛読書は時代小説で、私が訪ねました時には、佐伯泰英の小説を読んでおられました。
“時代小説がお好きですか”とお聞きしましたところ、“話の筋が理解しやすいし、佐伯泰英の小説は読みやすいので孫に購入して貰っています”との事でした。
Aさんが読まれた沢山の本はご寄贈されたり、また新しい本が手に入るまでは、古い本から何冊か取り出し読み返されているとも伺いました。
週に1回のデイサービス、そして読書三昧の毎日と自分の身の回りの事は自分でなさっているAさん、“これからもずっと、ずっといつまでもお元気で”と自然な会話が交わせたものでありました。激動の時代を生き抜かれたAさん、百歳の年輪を重ねられた言葉にズッシリとした重みを感じた次第です。






