自治刻刻 春の訪れ
桜の花が咲き満開です。淡いピンクの花びらは可憐で美しい。かつて、近江鉄道の車輌は、淡いピンクとクリーム色のコントラストで長く親しまれていました。家から自転車で日野駅へ。改札で定期券をサッと出し上りホームへ。下りホームの向こうに昇る朝日をまぶしく思ったことも淡い想い出です。20分電車に揺られて八日市へ。高校の陸上部の先輩が車内でつま先立ちし鍛錬されていたのをマネたり、テレビドラマ「柔道一直線」で主人公が鉄下駄を履いていたのをマネてシューズに鉄板を入れて通学したこともありました。笑い話のようですが大真面目で「強くなりたい」の一心でした。桜川駅から長谷野駅までは線路と道路が並行し自転車で通学する同級生に手を振ったりしました。大学4年間は、彦根まで通学。1時間の車内は貴重な読書の時間となりました。そして就職して県庁へ。貴生川駅まで通勤に利用。台風にも雪にも運休することはなくありがたいものでした。今も毎朝、高校生達が乗降しにぎやかです。近江日野田舎体験で修学旅行の中学生が京都からやっても来ます。
明治33(1900)年10月1日、日野商人の尽力もあり日野―八日市間が開通し、116年になります。その間、多くの通勤・通学客らが利用してきました。今も大切な交通手段であることに変わりありません。昔のままの駅舎はレトロで懐かしく上りホームの窓枠から見る風景はまるで絵画のように美しい。その愛着のある駅舎も老朽化し対策が必要となっています。近江鉄道(株)にお願いしより良い対応が図れるよう取り組みます。
ところで、ときどき黄緑色を基調にし、オレンジと深緑のストライプのバスを見かけます。これこそ「近江鉄道バス」と懐かしくうれしくなります。深緑のストライプは新緑の五月を想起させます。町のあちこちで行われる春祭り、風に揺れるピンクのホイ幟、800年の歴史を誇る日野祭、今年の豊作と暮らしの安泰の願いが込められています。平和で温かい社会をつくるために力を合わせましょう。






