ヴィンセント氏 グローバルな視点で指摘
◇大津
近江牛といった食と観光の魅力を海外に発信し、外国人観光客をどのように県内に呼び込むのか考えるセミナーが大津市内で開かれ、講師の内閣官房クールジャパン戦略推進会議で構成員を務めるトム・ヴィンセント氏が、グローバル視点でみた伝統食材・和牛の魅力を語った。
海外、とくに欧米の旅行客は、ビルディングが建ち並ぶ京都を目の当たりにして、期待していた日本の原風景と現実のギャップに落胆することがあるという。
セミナー前日に県内を回ったヴィンセント氏は、地域の印象を「琵琶湖があるからか、品格のある地域と感じた。古い町並みがよく残り、田舎の悪いニュアンスは感じない。すごい資源」と絶賛した。
また、近江牛に関しては、東京・築地市場のマグロの解体に人気が集まっていることを例に挙げ、「日本は裏側を見せたくない文化があるが、西洋人には抵抗感がない。きれいに扱う様子は興味深い」と、生産現場の高い技術力に高い関心を示した。
続く意見交換では、今や日本食の代名詞となっている寿司・ラーメンと比べ、「日本食としての和牛のブランド力はまだ低い」と述べ、観光客への見せ方として「仕事場をもっと見せるべき。世界でブームのオープンキッチンは、日本の寿司、ラーメンがルーツだ。日本の畜産農場は世界的にみてきれい」と提言した。
日本政府観光局の小堀守理事も「肉牛のエサやりから見てもらうなど、ストーリーのある紹介方法を考えないといけない」と指摘した。







