滋賀選挙区
◇草津
幸福新人 荒川候補 減税で経済再生
民進現職 林 候補 憲法改正は反対
自民新人 小鑓候補 経済効果を社会保障へ
参院選・滋賀選挙区の公開討論会(日本青年会議所の近畿地区滋賀ブロック協議会主催)がこのほど草津市内で開かれ、幸福実現党新人の荒川雅司候補(41)、民進現職の林久美子候補(43)=共産、社民推薦=、自民新人の小鑓(こやり)隆史候補(49)=公明推薦=の現職・新人の三人が、▽消費増税延期と社会保障▽アベノミクス▽憲法改正・安全保障―の各テーマについて議論を戦わせた。発言順はくじ引きで決めた。
■消費増税延期
荒川候補は「小さな政府をめざす。消費税は八%から五%へ減税する。小さな政府だと税金も安くなる。不況に悩む中小企業も、減税で経済再生する」と、減税による経済活性化を訴えた。
小鑓候補は、「アベノミクスをはじめて三年たち、税収は二十一兆円増えた。しかし、消費税を二%増税すると経済状況が前の状況に戻ってしまう。世界経済も不透明で、増税はリスクが高い。経済を安定させ、増税できるタイミングをつくり、安心できる社会保障制度につなげる」と訴えた。
林候補も、「アベノミクスの恩恵は地方には及んでおらず、国民の財布のひもは固く、とても今の状況で増税はできない。しかし、(安倍政権は)社会保障で何をやって何をやらないのかは言っていない。くらしを温める財政出動を来年からすべき」と主張した。
■アベノミクス
小鑓候補は「効果は徐々に現れている。企業収益は最高水準で、雇用も大幅に改善し、求人倍率は三年半前と比べて倍近い。税収も上がり始め、社会保障、子育て支援に回し始めており、このサイクルを大きくしてゆく」と継続を訴えた。
これに対して林候補は「アベノミクスは失敗している。県内企業の約一五%が廃業・倒産、実質賃金は三年連続低下している。雇用が増えたというが、非正規が増えただけ。非正規では収入が不安定で結婚できない」と、政策の転換を主張した。
荒川候補は「アベノミクスでアクセルを踏んでも、消費増税でブレーキを同時に踏めば車(経済)は動かない」と指摘した。
■安全保障・憲法改正
林候補は「立憲主義を無視する安倍首相の下での憲法改正は反対。自民の憲法改正草案では九条を改正したうえ、国防軍の創設がうたっており、フルスペックで集団的自衛権を行使するものだ。海外での紛争解決に武力を行使しない憲法の平和主義を根底から覆すもの」と厳しく批判した。
荒川候補は、中国海軍の尖閣諸島接続水域への侵入や北朝鮮のミサイル実験などを踏まえ、「切迫した状況だ。憲法前文にあるように、『平和を愛する諸国民』に囲まれているのか。憲法を守ることで国民が守れないのなら改憲すべき」と改正を主張した。
小鑓候補は「大事なことは、具体的な争点、あるいは中身について与野党、国民を含めて議論を進めることが大事だ。安倍政権の憲法改正は、すぐに戦争が始まるという議論になりがちだが、憲法改正は国会で三分の二の賛成と、さらに国民の過半数が認めないと改正はない。議論を狂騒的なものにするのでなく、国民があるべき憲法について考えて、収れんさせてゆく努力が必要だ」とした。







