現新2人が激しくつばぜり合い
九日告示された甲賀市長選挙(十六日投開票)は、新人で元衆議院議員の岩永裕貴候補(43)と四選を目指す現職の中嶋武嗣候補(68)の一騎打ちとなり、激しいつばぜり合いを繰り広げている。両陣営は、知名度のある候補者同士の選挙戦のため、投票率を六〇%以上、二万票前後の攻防とみて支持拡大に懸命だ。(文中は現職、新人の順) 【高山周治】
中嶋候補 実績掲げて票引き締め躍起
岩永候補 大票田・水口町へ殴り込む
中嶋候補は告示前の今月四日、後援会の会員約八百人を集めた総決起集会で、「若ければいいのでなく、(私に)力量があることを問いたい」と絶叫し、岩永候補への闘争心をむき出しにした。
壇上には、自民党の地元選出の県議、公明党県代表の県議、旧の土山・甲賀・甲南町の元町長三人、JAこうかなどの各種団体幹部らが勢ぞろいして万全の体制をアピールした。 農協出身の中嶋候補は、農業従事者の票をはじめとする保守票をバックに、初当選以来、三回の市長選を制してきた。
今回は、市議会の保守系会派「清風クラブ」十一人、公明党市議団三人の計十四人が支援に回るほか、市内の各種団体や企業からの推薦は三百に上る。
しかし、盤石に見える体制だが、選対本部長の服部治男市議は「後援会の高齢化が進んでいる上、当選一期で選挙経験の浅い市議が多い。また、両候補で支持層が重なる部分があるので、これがどう動くのか気が抜けない」と、上滑りを警戒する。
選挙戦では、財政再建などの実績を訴え、票の引き締めを図る。
これに対する岩永陣営は「告示までは『若さしかない』との批判をかわすため、"若さ"を封印して政策だけを訴えてきた。しかし、横一線になってきた今、若さを前面に出して一気に追い抜く」(選対本部長の小河文人市議)と鼻息が荒い。
支援に回る市議は、無所属会派二人、「市民クラブ・新しい風」一人、「清風クラブ」一人の計四人のほか、勝手連的に集まった運動員に加え、各種スポーツ団体や商工団体、農協関係者の支持が広まっている。
岩永候補は告示までに、ミニ集会を四十か所以上で開き、延べ千人以上と対話を重ねたほか、あいさつ回りを徹底して、子育て世代や無党派層の支持を広げてきた。
さらに最終決戦は大票田の水口町とみて、ポスターをそこかしこに貼り、新興住宅へのテコ入れも図る。「当初は中嶋候補の地元なので反発が強いと予想していたが、ポスター掲示を断ってきたのは二軒だけ」と、小河市議は横一線の展開に自信を深めている。
選挙中は、スポット演説に力を入れて無党派層に食い込み、競り合いを続けている。







