自治刻刻 学生街の喫茶店
ボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。ボブ・ディランの曲は知らないけれど名前は知っています。1970年代にヒットしたガロの曲「学生街の喫茶店」に、喫茶店でよくボブ・ディランの歌を聞いていたという情景が描かれています。当時、喫茶店は街角にいくつもあり、若者たちは茶店(サテン)と呼び、仲間と出会ったり、ふたりで待ち合せたり、携帯電話のない時代、いつ来るのか、ちゃんと来るのかと胸をふるわせたものでした。あの頃は、フォークソングの隆盛期で、反戦、平和、人権などメッセージ性のある曲もよく歌われていました。
ところで、ボブ・ディランが生まれ育った国アメリカでは、大統領選挙が終盤になっています。報道をみるかぎり、候補者の誹謗中傷や品位のない発言が目立ちます。政治の貧困、政治家の品位が問われています。その大統領選挙の両候補者ともTPP協定に反対を表明しています。政治の貧困、日本で5年前「ウソつかない、ブレない、TPP断固反対」を掲げていた人たちが、十分な議論も尽くさないまま今臨時国会でのTPP協定批准承認を強行しようとしています。問われる政治家の品位、沖縄での基地建設に抗議する人たちに大阪府警の機動隊員が「ボケ、土人が」と叫ぶ残念な出来事がありました。その発言を重大な問題と受け止めない知事や大臣がいることには呆れます。政治は、国民の信頼のうえに成り立つものであり国民こそ主人公です。
「主権が国民に存することを宣言」(憲法前文)し、70年前の11月3日、日本国憲法が公布されました。そして、国民主権、平和主義、基本的人権の尊重を柱とし、「自由と平和を愛する文化国家の建設に努める」(憲法公布日の勅語)として歩みを進めてきました。深まりゆく秋、風にふかれてコスモスの花がゆれています。時が流れてもかわらずに大切にしなければならないものがあります。平和で誰もが幸せになる社会をつくるために力を合わせましょう。






