旧鎌掛・豊郷旧校舎群を聖地に!日本全国で88か所を選定
アニメや漫画、映画の舞台やモデルになった地域や場所に訪れる「聖地巡礼」が、日本各地で過熱している。最近では、大ヒット映画の影響もあり、ユーキャン新語・流行語大賞のトップテンにも「聖地巡礼」が選出されたほど。
聖地各地で開催されるアニメとタイアップしたツアーも需要が高く、アニメや映画を通した地方観光が若者の主流になりつつあり、大きな経済効果が地域活性化の起爆剤として注目されている。
そんな中、舞台となった地域を「アニメ聖地」として八十八か所を選定し各地を結ぼうと、「観光立国」を掲げる政府も協力する「一般社団法人アニメツーリズム協会」が、昨年九月に設立された。組織化、広域観光ルート化することで、観光資源の掘り起こしや訪日観光客のエリア送客の促進で、選定カ所となった地域や施設はさらなる賑わいが期待される。
八十八か所の聖地はファン投票が選定基準になる。滋賀県には数々の有名作品の舞台になった場所が多数存在し、東近江市周辺にもいくつか選定候補となる施設があるのでここに紹介したい。
一つは、日野町鎌掛にある「しゃくなげ學校」(旧鎌掛小学校)。人気アニメ「中二病でも恋がしたい!」(二〇一二年放送開始)の主人公が通う高校のモデルになっている。
昭和五年に建築された古い木造校舎で、廃校後の平成十五年に、里山体験などの自然学習を開いているNPO法人蒲生野考現倶楽部が借り受け「しゃくなげ學校」として管理・運営している。
映画のロケ地としても活用され、アニメファン以外にも、写真愛好家なども多く訪れ、「校舎内のあちらこちらで外国語が飛び交っています」と管理する同倶楽部員が話すほど、アニメを見た中国や韓国、台湾、ヨーロッパからの来訪が多い。
もう一つは、昨年十一月に発表されたアニメ聖地投票の中間発表で六位の人気を誇るアニメ「けいおん!」(二〇〇九年放送開始)のモデルになったと言われるヴォーリズ建築事務所が設計した「豊郷小学校旧校舎群」(犬上郡豊郷町石畑)だ。
地域の商工会や観光協会のほか、アニメファンや地元の有志で構成される実行委員会などの各団体が開催するユニークなイベントが、放送から七年以上が経つ今でも根強い人気を集め、足を運ぶ人が後を絶たない。地域の業者が製造した限定グッズを目当てに来館するファンも多く、グッズは同町のふるさと納税の返礼品としても提供されている。
投票は同協会ホームページで受け付けている。今年夏頃に八十八カ所を選定する予定と協会担当者は話す。(古澤和也)







