国内最高峰から気軽な舞台まで
◇大津
県立びわ湖ホール(大津市)は平成二十九年の自主事業を発表した。国内の舞台芸術水準を向上させるけん引力のある「トップレベルの劇場」と、誰もが気軽に訪れることができる「親しみやすい劇場」をめざし、引き続きバランスよく自主事業を実施する。
主な事業では、国内最高水準の力でおくるプロデュースオペラは、ワーグナーの「ニーベルングの指環」(四部作)の第二作目にあたる「ワルキューレ」を来年三月三日、四日上演する。演出は、オペラ界の重鎮ミヒャエル・ハンぺ、舞台装置・衣装デザインナーには画家としても高名なヘニング・フォン・ギールケを迎える。
イタリア・シチリア島より十年ぶりの来日となるパレルモ・マッシモ劇場の公演は六月二十四日に行われる。世界の舞台で活躍するランカトーレ、ヌッチ、ポーリなど魅力あるソリストと名門歌劇場の合唱団と管弦団による「椿姫」をおくる。
オーケストラ公演では、年末年始を劇場で迎えるカウントダウン・コンサート「ジルヴェスター・コンサート」は前年に続き、演出に岩田達宗を起用して、十二月三十一日開催する。
室内楽では、平日午後の「びわ湖の午後」シリーズが生まれ変わる。上質な音楽を小ホールという親密な空間で楽しむコンセプトはそのままに、曜日を問わず、誰でも気軽に贅沢なひと時を過ごせるリサイタルとなる。
「気軽にクラシック」は、チケット価格をさらに抑え、公演時間も一時間程度と短く設定し、気軽に楽しめるようリニューアルする。
バレエ・ダンスでは、ロシアの名門、ボリジョイ・バレエによる「パリの炎」を六月十日開催する。フランス革命を題材に、ヴェルサイユ宮廷と民衆たちの姿を対比して描き出した作品で、迫力満点の舞台をおくる。
さらに十一月十九日の新国立劇場バレエ公演「クルミ割り人形」、七月三十日の子ども向けバレエ「ねむれる森の美女」も見逃せない。
演劇・古典芸能では、ピノキオが苦難を乗り越えて人間の少年へと成長していくストーリーがオリジナル楽曲でつづられるファンタジックなミュージカル「ピノキオ~または白雪姫の悲劇」が九月二日、三日に公演される。
大人も楽しめる「子どものためのシェイクスピアシリーズ」では、四大悲劇のひとつ「リア王」が八月二十六日上演される。遊び心いっぱいの演出と想像力をかきたてる舞台装置で、シェイクスピアの作品を届ける。
このほか、地域貢献事業として、誰もが気軽に音楽を楽しめる音楽祭「ラ・フォル・ジュルネびわ湖」四月二十八日から三十日まで、県・県教委と連携する学校鑑賞公演「びわ湖ホール 音楽界へ出かけよう!」の充実、「七夕」「ハロウィン」「クリスマス」にちなんだ無料のロビーコンサートにも取り組む。







