自治刻刻 ファースト
夏の思い出。花火、スイカ、地蔵盆。小さい頃の夏休みを思い出します。清田集落の地蔵盆では、中学1年生が「大将」、5・6年生が「コウジ」、3・4年生が「チュウジ」、1・2年生が「ションベ」と呼ばれていました。大将が仕切り、それぞれの学年が役割を果たします。子ども社会における縦の関係を体験します。
縦の関係といえば集落対抗のソフトボール大会は6年生が采配していました。チームが組めるだけの子どもがいたのですね。学校でも昼休みや放課後によくソフトボールをしました。集落内では、氏神さんの境内で竹のバットにゴムのボールで3角ベース(ホームベースと1塁、2塁。3塁がない)で遊びました。このとき「ファースト」(1塁)という言葉を覚えました。ファーストは1塁、セカンドは2塁、サードは3塁。順番を表す言葉ですが優劣を表すものではありません。
近頃耳にするファーストの一つに「アメリカファースト」があります。メキシコの国境に壁をつくるとか移民を排斥するとか「アメリカさえよければいい」という「アメリカ第一主義」をトランプ大統領が掲げました。これが高じて「極右」の「白人至上主義」にまで。奴隷開放を経験し、多くの人種が暮らすアメリカ社会において人種差別を容認するかのような発言に大きな批判の声が上がるのは当然です。すべての人が人として尊重されることは世界中の近代民主主義社会の大前提であり「逆戻り」できないものです。
日本でも○○ファーストという言葉が「流行」しています。「ファースト」が他を排除する言葉として使われてはなりません。閉塞感が蔓延すると自国第一主義、自分第一主義に陥るのでしょうか。「逆戻り」させることなく平和で民主的な社会を築きましょう。
夏休みの記憶。麦わら帽子、虫捕り、木陰、涼風。すぎゆく夏を惜しむかのようにツクツクボーシが鳴いています。さあ2学期、日焼けした子どもたちが元気に育つまちをつくるために力を合わせましょう。






