自治刻刻 忠臣蔵「南部坂雪の別れ」
ふるさとの山「綿向山に3度雪が降ると里にも降る」と言われています。師走の「風物詩」の一つに「忠臣蔵」があります。
先日、2夜連続でテレビ放映を観ました。大石内蔵助役は里見浩太朗、吉良上野介役は森繁久彌という豪華版。名場面の「南部坂雪の別れ」は、いつも「感動」します。大石内蔵助が主君浅野内匠頭の仇(かたき)である吉良邸に討ち入る前に南部坂に居る主君の妻、瑤泉院に最後のお別れ。大石は間者の気配を察知し「討ち入りなどしない」と偽り、瑤泉院が叱責、その後赤穂浪士の連判状をみつけ涙するという場面です。主君の仇を家臣が討ち、幕府の判断に抗議するという「美談」として人気があります。浅野は吉良とともに勅使の接待役でしたが先輩の吉良にイジメられ江戸城松の廊下で刃傷におよび切腹。三百人余の家臣とその家族が路頭に迷うことが分かっていながら辛抱できませんでした。「赤穂事件」により、吉良上野介、吉良家にいた侍などが死亡し、その後赤穂浪士も切腹により死亡しています。
力(武力)に訴えることで犠牲者がでます。武力衝突による死者は、明治時代の日清・日露戦争では鉄砲と大砲による戦場での戦いでしたが太平洋戦争では航空機による空爆が主力となり、戦場だけでなく市街地の空襲により多数の一般市民が犠牲になりました。そして今やボタンひとつでミサイルが発射され核戦争となれば、いくつもの都市が「滅亡」しかねません。北朝鮮のミサイル発射は厳しく批判しなければなりませんが、その対応策が戦争であってはなりません。
今年、国連では核兵器禁止条約が採択され核兵器が違法とされました。こうした国際世論を土台に辛抱強い対話と交渉が不可欠です。ノーベル平和賞をNGO「核兵器廃絶国際キャンペーン」が受賞しました。ヒロシマ、ナガサキの経験から核兵器廃絶を求める運動が評価されたものです。日本の被爆者団体の代表も授賞式に参加されました。
新しい年が国際平和の扉を開く年となるよう力を合わせましょう。






