自治刻刻 市政について ~あたりまえのこと~
もうずいぶんと昔のことになりますが、「自衛隊員にとって一番大事なことはなんですか?」と聞かれた中谷元防衛大臣の答えは「ABCです」というものでした。「ABCって何ですか?」と重ねて問われるとその答えは「あたりまえのことをぼけっとせずにちゃんとやることです」と返されました。ごもっとも。その場のみんなが納得したものです。
やはり私たちは基本に立ち返ることが重要なのでしょう。ということで地方自治の本旨を求めて地方自治法を見てみると、その「第一条の二」に次のように書かれています。いわく「地方公共団体は、住民の福祉の増進を図ることを基本として、地域における行政を自主的かつ総合的に実施する役割を広く担うものとする」。
つまり基本は「住民の福祉」にあるということです。それもそのはずです。日頃、心配事がたくさんあったり、大変な目ばかりにあっていて幸せを感じることがなければ、仕事も経済もあったものではありませんから。福祉を削って何かを建てたりするのはやはり本末転倒なことなのでしょう。
もうひとつ基本になっているのは財政の運営についてでしょう。財政については地方財政法の第四条に次のように書かれています。いわく「地方公共団体の経費は、その目的を達成するための必要且つ最小の限度をこえて、これを支出してはならない」。これもあたりまえのことですね。補助金をもらえるからといって必要以上のものを作ったりしてはいけないということです。「目的を達成するため」と「必要且つ最小」というところがミソです。
私たちは日常の暮らしの中で、ほんとうに基本的なことを忘れてしまいがちです。時には振り返り、これからも初心を忘れずにやっていきたいものです。






