自治刻刻 また来てやぁ
修学旅行や野外活動で農村生活体験を終えて帰る中学生がバスの窓から一生懸命手を振り、別れを惜しみます。受け入れ家庭の皆さんも「また来てやぁ」とバスが見えなくなるまで手を振ります。
日野町が教育旅行で農村生活体験の受け入れを始めて十年。今年度は三十一校三千七百五十人、五千泊。修学旅行のうち日野だけで二泊三日する学校も半数あります。各家庭に三~四人がホームステイし農村生活体験をします。農村には今も助け合って生きる社会があります。人と人との交流を通じて子どもたちが成長する体験の教育効果は先生方から高く評価され、親御さんから受け入れ家庭に感謝の手紙をいただくことも少なくありません。
大規模校の受け入れは甲賀市や東近江市と連携しています。また、外国から高校生や大学生も七団体三百人がやってきます。東京で大都会をみて京都で歴史文化を学び日野で人々と交流するというパターン。九月二十二日には日中植林・植樹国際連帯事業で北京から大学生六十人が一泊二日で来ました。中国や韓国は、地理的にも歴史的にも日本に一番近い国であり草の根の交流を広げることは大切です。
ところで、韓国と北朝鮮が平壌(ピョンヤン)で首脳会談を行い、朝鮮半島の非核化について真剣に協議されました。一年前は、「ミサイル実験」が繰り返され一触即発の危機感でいっぱいでした。楽観はできませんが朝鮮半島の緊張緩和が前進していることは喜ばしいことです。こうしたとき、日本政府が憲法9条改定やミサイル防衛システム、イージス・アショアの配備などに固執することは緊張緩和の流れに逆行するものです。平和憲法の理念で東アジアの平和のために努力することこそ日本の役割です。
「暑さ寒さも彼岸まで」といいますが、ずいぶん涼しくなりました。秋空が澄みわたり、刈り取りが終わった田んぼの畦道(あぜみち)には彼岸花が真っ紅に咲き誇っています。毎年同じように風景が眺められ平和で穏やかな日々が続くように力を合わせましょう。






