長浜のしょう油店、町家、米原の元医院の建造物
【長浜・米原】 このほど国の文化審議会(佐藤信会長)の答申により、県内から新たに白木屋醤油(しょうゆ)店主屋(長浜市木之本町木之本)、旧四居家住宅主屋(同市元浜町)、旧常喜医院(米原市堂谷)の主屋、書院、東蔵、西蔵、馬小屋の計7件が登録有形文化財(建造物)となった。
登録有形文化財とは、多種多様な文化財建造物を後世に継承することを目的とし、保存や活用の措置を講じていくため、届出があった文化財建造物について文科相が登録原簿に登録する制度。今回の答申により、県内の登録件数は430件となった。
県内から新たに登録された各文化財の特徴や評価は次の通り。
▽白木屋醤油店=旧北国街道の木之本宿に所在し、代々しょう油の醸造業を営んできた。主屋の建築年代は江戸末期と考えられる。建築当初の形式を比較的よく残し、木之本宿におけるしょう油醸造を営む町家の建造物として貴重な建造物となっている。
▽旧四居家住宅=16代続いた油商の町家だったと伝わる。主屋は2009年の修理工事で、通りに面した正面側にバッタリ床几(しょうぎ)といわれる畳んで収納できる縁台と蔀戸(しとみど)を並べた建築当時の姿に復元された。建築年代は江戸中期と推定され、長浜周辺における最古級の町家として貴重な建造物となっている。
▽旧常喜医院=代々医者を務めた常喜家の旧宅。広大な敷地の中央に主屋が建ち、主屋に接続して庭を取り囲むように書院が建つ。また、敷地の各所には西蔵、東蔵、馬小屋が建っている。代々医者を務めた旧宅の主要な建物がよく残り、各建物の建築の質も高く、長年周辺地域の医療を支え続けた地方医院の屋敷構えを伝える遺構として重要な建造物となっている。
登録を受け、三日月大造知事は「喜ばしく誇らしいこと」とし、「しっかりと守り、次の時代に繋いでいく責任を改めて感じる」と述べている。
今回の答申の結果から官報告示を経て、全国29都道府県から196件が新規登録されたことにより、登録有形文化財(建造物)の国の累計は1万2千470件となった。








