オリンピック出場へ頑張る姿を県民に見せる
【県】 甲賀市出身で陸上円盤投げ競技の湯上剛輝選手(27)が県の「しがスポーツ大使」に就任した。
湯上選手は、先天性難聴で小学6年生のときに人工内耳を取り付ける手術を受けた。甲賀市立水口中学校時代から陸上に取り組み、進学した県立守山高校で円盤投げを本格的に始めた。中京大学に進学後も競技を続け、現在、トヨタ自動車所属選手として活動している。
主な経歴として、2017年、トルコで開催された聴覚障害者のためのスポーツ世界大会サムスンデフリンピックで銀メダルを獲得。18年の第102回日本陸上競技選手権大会では、日本人初の61m台を記録、さらに同じ大会内で62m16の日本記録を樹立した。同記録は現在の世界ろう記録となっている。また20年には、3月に同日本記録を他の選手に塗り替えられたが、10月に行われた第104回同大会で2位の成績を収めた。
現在、6月にオリンピック出場選考を兼ねて実施される日本選手権大会に向けて調整を進めている。戦後、日本人男子から円盤投げ競技でオリンピックに出場した例はなく、湯上選手にも注目が集まっている。
このほど、湯上選手への「しがスポーツ大使」委嘱式が県公館(大津市京町4)で行われ、三日月大造知事から委嘱状が手渡された。
三日月知事は「湯上さんの活躍に県民も期待している。次の目標に向かって頑張ってください」と激励した。
湯上選手は「素晴らしい役職につけて光栄に思う。自分の姿を目標にしてくれるという声に応えるためにも、日本記録を再更新し、オリンピック出場を目指してより頑張っていきたい」と意気込んでいた。
しがスポーツ大使とは、県にゆかりのあるトップアスリートやスポーツチームに委嘱される事業で、大使に就任した選手らは、県のスポーツに関する魅力のPRや運動会、子ども体操教室などの催しで県民と交流し、県のスポーツ振興と地域活性化の一翼を担う。湯上選手で40件目、陸上競技選手では4人目、円盤投げ競技では初となる。







