東近江市の元中学校校長・雁瀬徳彦さん
【東近江】 東近江市の元中学校校長で現在は小学校講師を務める雁瀬徳彦さん(61)は、不登校や、学校に登校できても教室に入られず別室で過ごす生徒が一人で勉強できる、中学生向けの日本史教材を作成した。タイトルは「こころの窓」。閉ざした心の窓を開けて、社会へ巣立つための勉強に取り組んでほしいとの思いを込めた。
1人で学習できる教材を作成
市内外の中学校25校に寄付
雁瀬さんは長年の教師生活で、多くの不登校の生徒の学力が保障されていない現状を見てきた。別室に登校する生徒でも、教科専門の教諭がつくのは難しく、課題のプリントをこなす日々。
そこで、定年退職を機に昨年4月から、生徒が一人でも取り組める教材づくりをはじめ、10月ごろに旧石器時代から現代までのA4プリント、73セットを完成させた。
文章は、「こんにちは。きょうの気分はどうですか」と語りかけるような表現を心がけ、挿し絵も自らペンをふるった労作。内容は暗記中心でなく、歴史上の出来事がどのような背景で起き、当事者はどんな思いをもっていたのかなど、関心をもって考えさせる内容となっている。
教材は、東近江市、彦根市、犬上郡、愛知郡、近江八幡市の計25校に寄付した。
雁瀬さんは「大切なことは、なにがなんでも学校に登校させることでなく、家であろうが別室であろうが、自立の力をつけてあげること。させられる学習でなく、自分で考えて自分で学習できる力をつけること。それが生きる力につながっていく」と話す。







