びわリハ大 発! 「三方良し」と「SDGs」
売り手・買い手・世間の三者がwin-win-winになることを指す「三方良し」の考えは、売り手や買い手の満足に加え、社会貢献も重要という近江商人の商売訓だった。可能であれば素晴らしいが、商売にとって社会貢献はコストという足かせにならないかとつい思ってしまう。松下幸之助氏の社会貢献は、企業が地域住民を雇用し地域経済を支えることと、主婦が家事の大変さから解放される家電製品を世に出したことだと聞く。そう聞くとなるほどと思う。
ある種似た言葉として、最近の流行り言葉「SDGs」がある。こちらの方も、その意味が「持続可能な開発目標」と聞くと、一部の企業活動にしか関係ないように聞こえてしまう。また一般人は「地球環境にとって」に関連付けて連想してしまうので、これまたコストばかりかかる行為にしか思えない。SDGsに沿って企業活動をおこなおうとすると、イノベーション(革新的技術開発)に向けた斬新な発想が必要だろうが、まず切り口を変えて自分達の活動を「眺めてみる」ことも重要だ。「自分(達)が、消滅しないで長く存在し続けるように!」という発想でとらえると、堅苦しくなくなる。
例えば、障がいからの社会復帰を目指すリハビリテーションを、健康寿命を延ばすヘルスプロモーションに応用してみては、どうだろう。手足を動かすことにより筋力がつくとともに脳が活性化し、外出の気力がわき、屋外に出て動くからさらに筋力と脳活動が活発になるという好循環はいかがか。また「匠の技」をリハビリテーションに応用することにより手技を後世に残すことができれば幸いだし、その結果、木地師のような伝統産業の後継者発掘と育成に役立つかも、と空想する。他にもいろんなアイデアが浮かんでくるが、これらがわが大学のなすべきSDGsと思う。SDGsは、イノベーションを意識して職種を多様化させ、地域社会で活躍できる人材を育てることを目的とする「専門職大学」として設立されたわが大学ならではの使命である。
びわこリハビリテーション専門職大学
東近江市北坂町967
TEL0749―46―2311






