新型コロナ第4波の対策
【県】 今月から県内での新型コロナウイルス感染症の日々の新規陽性患者数が急激に増加している。加えて、変異株陽性例と確認される件数も飛躍的に増加した。三日月大造知事は「これまでになく、感染が速く、強く、多い印象だ」と述べており、県は感染症対策の徹底を県民に強く呼びかけている。県にはこれまで以上に感染の波を急変させずに推移させる対策が求められる。(羽原仁志)
基本的な感染症対策の徹底を
波を急変させない対策が重要
このほど県危機管理センター(大津市京町4)で開かれた県の同感染症対策本部員会議で三日月知事は県内の状況について「まさに第4波の中にある」と述べた。
これまでの波と第4波で明らかに異なるのは、日々の新規陽性者数の増え方と若者への感染が多くなっている点にある。
県がとりまとめた県内各保健所管内別に見る人口10万人当たりの週別新規感染者数をみると、大津保健所管内では3月30日~4月5日に9・7人だったが6日~14日には17・3人とほぼ2倍に、同期間の草津保健所管内でも11・4人から18・0人に、彦根保健所管内でも7・7人から16・0人と、県内各地で急増していることがわかる。
また、年代別10万人当たりの新規陽性者数の推移では、3月末までは60歳代以上の高齢者が多かったが、今月に入り、20歳代と40歳代が急増、今月中旬からは10歳代も増加し、高齢者を上回っている。
以上のことなどを踏まえ、県はこれまでの重症者病床の占有率重視の姿勢に加え、軽症者病床の占有率の変化にも強く注視している。
三日月知事は、現状認識として「このままではさらなる拡大の恐れがある。コロナ以外の医療提供体制に影響を出さないためにも、県民と危機感を共有したい」と述べる。
一方、今月に入ってから県内でも変異株の陽性例が多く報告されている。15日現在、県内で確認された変異株陽性例の総数は92件。そのうち82件が4月に入ってからの半月間で報告された。
変異株に関しては、感染力が強い・重症化しやすいといった情報も飛び交っている。これに対し、県健康医療福祉部の角野文彦理事は「変異株がどのような性質なのか、国でも完全に把握しているわけではない」とし、続けて「従来の株が変異株に置き換わるのはこれまでの感染症の歴史と変わらない。変異株の広がりを恐れるのではなく、感染拡大の波をできるだけ緩やかに収めることで医療を継続して提供できるようにすることが重要」と語る。
これまで3回の波を乗り越え、その都度の振り返りで県は「もう少し早めに対応できていれば」「もっと強めにメッセージを発信できていたら」と反省する面もあったとしている。今回の波でその反省がどう生かされるか、注目が集まっている。







