新型コロナワクチン接種予約巡り
【全県】 県内の自治体では高齢者向けの新型コロナウイルスワクチン接種の予約が始まり、殺到した予約で電話やインターネットがつながらなくなるなど混乱に陥った。短期間で多くの国民に接種する前例のない大事業を成功させるため、手探りで準備を進める市町を追った。
開始直後わずか5分で終了
接種券届かぬまま受付開始
対象者6割が3日間で予約
守山市は4月9日に接種券を発送し、翌10日から予約を受け付けたため、開始時点で大半の市民の手元に接種券がない状態だった。
10日夕方には900人分の予約枠は埋まり、接種券がまだ届いていなかった市民から「不公平」との苦情が相次いだ。
担当課は「接種日の確定を待って接種券を郵送したので遅くなってしまった。(接種券が確実に届く)14日から予約を始めたほうがトラブルを防げたかもしれない」と釈明。ワクチン供給量に応じて予約枠を決めるため、4月末からの予約再開で調整している。
草津市は12日に予約を開始。午前9時からインターネットの予約が殺到し、わずか5分程度で2600人分の枠が埋まった。11回線を用意した専用電話はほとんどつながらず、インターネットの予約がほぼ占めた。
高齢者の中にはインターネットに不慣れな人が多く、窓口に使い方を聞きに来る人も。このため5月11日に再開する予約は専用電話のみで受け付ける。
近江八幡市も12日から受け付けを始め、集団接種の休日急患診療所会場の枠は約10分、あづちマリエート会場は約2時間半で、計3720人分が埋まった。
19日の再開分も、両会場の枠は約10分でいっぱいに。今後も毎週月曜日、専用電話とインターネットで受け付ける。
集団接種とあわせて、ヴォーリズ記念病院でも個別接種が実施されており、同市は「人数分は確保しているので安心してほしい」。
愛荘町は、接種券の発送日と予約開始日を同じ19日で設定したため、町民から「接種券が届いていないのに、なぜ予約を受け付けるのか」との疑問の声が多く寄せられた。
接種券が本人に届きだす20日から予約が入り始め、同日夕方に初回570人分の予約枠が埋まった。
同町は、「専用電話は予約だけでなく問い合わせも担う。また、接種券の紛失防止の観点から同日に設定した」と理由を説明する。
東近江市は、少ない供給量にあわせて予約枠を制限するのでなく、希望する高齢者の予約を事前に全て受け付ける方式。初日の19日は、22回線に増設した専用電話は夕方までつながりにくい状況が続いた。インターネットもアクセスが集中し、パソコンが動かないパンク状態となり、昼前にようやく解消した。
予約数は累計で19日1万1851人、20日1万6263人、21日1万9704人と、滑り出しの3日間だけで市内高齢者の6割超に。
担当課は「ワクチンの予約数は十分確保しているので、落ち着いて申し込みをしてほしい」と呼びかけている。






